ポートフォリオに加えるべき優れた成長株トップ3

ポートフォリオに加えるべき優れた企業を選ぶためには、すでにしっかりとした結果を残している企業を対象にすることが重要です。

今年に入ってからすでに素晴らしい活躍をしている銘柄の中から、今買いたい成長株をモトリーフールがピックアップしていますので、ご紹介します。

グローバルeオンライン(GLBE)

電子商取引の将来性には疑問の余地がありません。米国では昨年、オンライン支出が急増し、小売売上高全体の19.6%にまで成長し、前年比32%増となりました。2021年には成長が鈍化したものの、その軌跡は明らかです。

しかし、マーチャントにとっての逆風の一つは、複雑な越境販売への対応です。売り手がある国にいて、買い手が別の国にいると、さまざまな問題が発生しますが、ほとんどのマーチャントには対応する時間も帯域もありません。

そこで、グローバルeオンラインの出番です。グローバルeオンラインは、国際販売に伴う多くの課題や複雑な問題を処理し、マーチャントは日常業務に専念することができます。

外国語の翻訳、各国の法規制への対応、為替、関税、さらには現地での支払い方法の選択など、国境を越えた販売に伴う複雑な問題は枚挙にいとまがありません。グローバルeオンラインは、国際的な取引に関連する多くのハードルを迅速に解決します。

その証拠に第2四半期のグローバルeの売上高は前年同期比92%増、商品総量は同95%増となりました。売上総利益率は、前年同期の32.4%から36%に拡大しました。ショッピファイが保有するワラントに関連する償却費を除くと、グローバルeは小幅ながらも赤字から黒字に転換しました。

この好調な業績を受け、グローバルeは通期の業績見通しを上方修正しました。同社は現在、2021年の売上をガイダンスの中間値である13億6,000万ドルと予想しており、2020年の売上1億3,600万ドルから10倍に増加しています。

この実績を投資家は高く評価しており、5月の新規株式公開以来、同社の株価は180%以上も上昇しています。

IPOに先立ち、電子商取引プラットフォームを提供するショッピファイがグローバルeの株式775万株(6.5%)を購入したことを発表しました。さらにショッピファイは、その後24ヶ月間で1,185万株を追加購入する権利を持つワラントを取得しました。

また、両社はパートナーシップ契約を締結し、グローバルeオンラインをショッピファイのマーチャント向け越境サービスの独占的プロバイダーとしました。当初の契約期間は2024年4月までとなっており、加盟店と投資家の双方にアピールする時間を十分に確保しています。

グローバルeオンラインは、ショッピファイが関心を示していることからもわかるように、エンド・ツー・エンドのクロスボーダー・サービスのプレミア・プロバイダーとしての地位を確立しています。

同社は、2023年までに越境EC市場が7,360億ドルに達する可能性があるというフォレスターの調査結果を引用して自分たちの成長の可能性を示しています。昨年の同社のGMVがわずか7億7,400万ドルだったことからも、そのチャンスの大きさがわかります。

国際的な電子商取引の障害となるものを取り除き、巨大なビジネスチャンスを生み出している注目の企業がグローバルeです。

アルファベット(GOOG/GOOGL)

グーグルの親会社であるアルファベットは、時価総額が1.9兆ドルに達したかもしれませんが、だからといって大規模な成長を生み出すことができないほど大きくなったわけではありません。

アルファベットは、圧倒的な検索エンジン、動画サイト「YouTube」、OS「Android」などでよく知られています。さらに、Canalysによると、クラウドインフラストラクチャ支出におけるGoogle Cloudの8%の市場シェアは、Amazon Web ServicesとマイクロソフトのAzureに次ぐものです。

これらの売上が現在のアルファベットの売上の99%以上を占めていますが、将来を担う可能性がある複数の子会社があることを見逃すことはできません。

バイオテック企業のキャリコ、AIに特化したディープマインド、Verily Life Sciencesなどがその例です。中でも際立つのが、自律走行技術のウェイモ。金融データ会社のピッチブックは、2020年にウェイモを310億ドルと評価しています。これは、アルファベットの時価総額の約1.7%に相当する価値です。

現在の状況では、売上の伸びは懸念されていないようです。2021年上半期、アルファベットは1,170億ドルの売上を報告しており、これは2020年の同時期に比べて47%増です。

その間、純利益は164%増の360億ドルでした。この増加は、同社のコストが25%しか増加しなかったために起こったものです。

また、株式売却益による追加収入76億ドルが、2020年の上半期と比較して3倍以上に増加した費用である法人税68億ドルをカバーしました。

このような急増を考えると、2021年に入ってからこれまでに株価が60%上昇した理由も理解できます。

また、利益が増加しているおかげで、その間、PERは30と大きく変化していません。アルファベットがフォワードガイダンスを提示していないにもかかわらず、3桁の利益成長を考慮すると、この倍率は割安に見えます。

また、既存のグーグル事業とその子会社の見通しによって、長期的な利益の増加はすぐには止まらないと見られます。

アルファベットのイノベーションの源泉の成長は続いており、今からこの会社をポートフォリオに加えても決して遅くはありません。

データドック(DDOG)

データドッグの株価は、今年に入ってから50%以上上昇しており、成長投資家の人気を集めています。しかし、クラウドベースのオブザーバビリティ・プラットフォームであるデータドッグは、高いレベルの業績を上げており、将来の成長に向けた投資を行っているため、その勢いはまだ衰えていません。

この会社が計上している輝かしい成長数値を無視することはできません。トップラインが猛烈なスピードで成長しているだけでなく、大口顧客を次々と獲得しています。

投資家にとって最も魅力的なのは、SaaS企業特有の指標として用いられるRPO(Remaining Performance Obligation)と呼ばれる「残存履行義務」、既に契約済でこれから入ってくる売上でしょう。

RPOは前年比3桁の伸びを示し、5億8,300万ドルという巨額に達しています。これは、顧客がより大きな、より長い契約を結んでいることを意味しています。

データドッグの成功の秘訣は、その粘着性のあるエコシステムにあります。75%の顧客が2つ以上のモジュールを使用していますが、28%が4つ以上のモジュールを使用しており、前四半期の15%から増加しています。

現在、16,400社の顧客を持ち、上位1,610社が年間経常売上の80%を占めている同社は、既存顧客が拡大する機会を十分に持っています。

同社は過去の成功に甘んじてはいません。当四半期には、「Cloud Security Posture Management」と「Cloud Workload Security」の2つの新製品がリリースされ、データドッグスイートに含まれるツールの総数は11になりました。

データドッグはプラットフォームへの投資を継続しており、顧客にとっては、オブザーバビリティのリーダーであるデータドッグの導入範囲を拡大することがより魅力的になります。

株価は売上高比率が59と高くなっていますが、クラウド関係の長期的な投資に興味があるなら、この会社を外すことはできません。

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