昨日、7月29日の決算発表「アマゾン決算 9月期減速の見通しで株価急落」を受けて、30日の市場では開始直後からアマゾン(AMZN)の株価は前日比7.2%ダウンの3,341.38ドルと暴落しています。
Embed from Getty Imagesアマゾン株と付き合うようになって20年あまり。ここ6年近くは1株も売らずにずっと保有している身として、こういう決算発表があって翌日暴落っていうのは、なんかデジャビュだなと感じていたら、バロンズの記事にこんなことが書いてありました。
今回の決算のように、調整前の1株当たりの利益12.28ドルというウォールストリートの予想に対し、15.12ドルという実績を報告して、それを上回ったにもかかわらず、株価が大きく下がるのは、非常に高い確率で起こっていることなんだそうです。
今回の結果は、過去12四半期の間における9回目の業績向上となり、そんな業績向上の後に下がったのは6回目だとか。つまり、予想を上回る業績をあげても、翌日、アマゾンの株価が下がる確率は67%なんだそうです。
なるほど、だから、前もあったような気がしたんですね。
この事実を指摘して、バロンズが書いていることは、過去12四半期の間の株価の推移。12四半期前、2018年第3四半期のアマゾンの株価は約1,782ドル。それが昨日、2021年7月29日の終値では約3,600ドル、約2倍に株価は上昇していました。
年間平均リターンで約29%。決算発表のあと、3回に2回は株価の急落を経験をしたあとの数字として、全然悪くありません。嫌な思いをする代償としては余りある結果ですよね、これは。
もちろん、四半期決算報告が時として大きな影響をもたらすことはありますが、今回のアマゾンの決算がそれに該当するようには思えません。
保守的な将来見通しを示すのは、よくあること。今回のような暴落が長期的なトレンドの中では、あまり意味をもたないことをバロンズの記事は教えてくれています。
気にせず、目先の株価には目を背けることが一番ではないでしょうか。中長期的なアマゾンの成功物語には何の変化もないのですから。