テラドック決算 予想以上の損失で下落

テラドック・ヘルス(TDOC)は7月27日の通常取引終了後、2021年4〜6月期決算を発表しました。

売上高は5億310万ドルで、予想の5億60万ドルを上回りましたが、1億3,380万ドルの純損失を計上し、1株当たり純損失は86セントでした。

ファクトセットによると、ウォール街のコンセンサス予想では、1株当たり53セントの純損失となっていました。

調整後の金利・税金・減価償却費・償却費控除前利益(EBITDA)は6,680万ドルで、コンセンサス予想の6,290万ドルを上回りました。

第2四半期における訪問者数は350万人に急増しました。昨年2020年の同期との比較では28%の増加です。

米国の有料会員数は5,200万人で、2020年第2四半期の5,150万人から1%増加しました。

ジェイソン・ゴレビッチCEOは決算発表で、「テラドック・ヘルスだけが達成できる幅と規模を持つユニファイド・ケア・エクスペリエンスが市場に受け入れられているため、下半期に向けて確固たる勢いがある」と述べ「新規顧客の獲得、製品の発売、そして全人格的なバーチャル・ケアの分野で業界をリードするプロバイダーになるという目標に向けた飛躍的な前進があった」と今期の成果を大きく前向きに捉えています。

通期の売上高は、20億ドルから20億2,500万ドルと同社は予想しています。純損失の見通しは、1株当たり3.60ドルから3.35ドルです。

また、通期訪問者数は1,350万人から1,400万人、米国内の有料会員数は5,200万人から5,400万人を見込んでいます。

この発表を受けテラドックの株価は7月27日の時間外取引で8%以上下落しています。

純損失を計上したのは昨年リボンゴ・ヘルスを買収した関連費用が原因となっていますが、それがアナリストの予想以上に膨らんだことが下落の一因のようです。

また、通期の見通しにおいて売上はアナリストの予想とほぼ一致していますが、アナリストは1株当たりの純損失を2.75ドルと予想しており、赤字額が膨らむ見通しを示したことも売りを呼んでいるようです。

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