オクタ 決算発表後に大幅下落した理由

オクタ 業績は予想を上回るもCFO退任、見通し修正で下落」でお伝えしたとおり、決算発表したオクタ(OKTA)ですが、予想を上回る結果を出したにもかかわらず、5月27日の市場では前日比約11%減の220ドル近辺で日中取引されています。

投資家の失望は、今月終了したAuth0の買収が主な原因で、予想よりもはるかに悪い今後のボトムラインガイダンスに起因しているようです。

Auth0の買収によりトップラインの見通しは好調でしたが、今後さらに損失が拡大するとオクタは予想しています。

当四半期の調整後1株当たり損失は0.35ドルから0.36ドルの範囲になると予想しており、アナリストのコンセンサス予想である1株当たり0.11ドルの損失と比較して、悪くなっています。

通期では、1株当たりの調整後損失を1.13ドルから1.16ドルの範囲で見込んでいますが、アナリスト予想では1株当たり0.44ドルの赤字でした。

この赤字幅の拡大は、Auth0の統合に伴う費用を一部反映したものですが、ここで注意すべきはオクタの経営陣のガイダンスがこれまで保守的であったという事実です。

さらに、注目すべきは、同社が初めて長期的な売上ガイダンスを発表し、2026年度までに40億ドルの年間売上を見込んだこと。これは、年複利成長率が35%以上であることを前提としており、フリーキャッシュフローのマージンは20%となっています。

このように長期的ガイダンスが魅力的であるにもかかわらず、株価が大きく下げていることは、オクタの短期的な損失に市場が過剰反応を示し、行き過ぎているように思われます。

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