IBM 第1四半期の売上高及び収益が予想を上回る

  • 2021年4月20日
  • 2021年11月5日
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IBMは、19日、予想を上回る第1四半期の決算を発表し、2021年の売上は2020年よりも増加するとの見通しを改めて示しました。

同社の株価は、時間外取引で3〜4%上昇し、137ドル付近で取引されています。

当四半期の売上高は177億ドルで、前年同期比で1%増加。173億ドルという市場予想を上回りました。非GAAPベースの利益は1株当たり1.77ドルで、こちらも市場のコンセンサス予想である1.63ドルを上回っています。

前年同期の売上高は176億ドル、非GAAPベースの利益は1株当たり1.84ドルでした。GAAPベースでは、前年同期の1.31ドルから1.06ドルと減っています。この減少はいずれも前年同期に計上した多額の税関連収入がなくなったことが影響しています。

声明の中で、アービンド・クリシュナはCEOは、当四半期は、ハイブリッド・クラウド・プラットフォームの顧客への導入拡大によるクラウド分野での好調な業績と、ソフトウェアおよびコンサルティング分野での成長により、堅調なスタートを切ることができたとし、通期の売上成長を達成し、2021年の調整後フリーキャッシュフローの目標を達成できると確信していると述べています。

クラウドおよびコグニティブ・ソフトウェア部門の売上高は54億ドルで、3.8%増(為替調整後では0.8%増)となりました。グローバル・ビジネス・サービス部門の収益は42億ドルで、2.4%増加しましたが、為替調整後では1.4%減少しました。

グローバル・テクノロジー・サービス部門の売上高は64億米ドルで、1.5%減、為替調整後では5.3%減となりました。ハードウェアを含むシステム収入は14億ドルで、前年同期比4.3%増、為替調整後では2.2%増。グローバル・ファイナンス分野の売上は2億4,000万ドルで、前年同期比20%減、為替調整後では21.9%減となっています。

クラウド分野の総売上は65億ドルで、21%増、為替調整後では18%増。レッドハットの売上は17%増、為替調整後では15%増となっています。

第1四半期の売上総利益率は、非GAAPベースでは110ベーシスポイント増の47.3%、GAAPベースでは120ベーシスポイント増の46.3%でした。

IBMは、2020年末以降、51億ドルの負債を返済し、負債総額を564億ドルに削減したことも発表。同社は、2019年にレッドハットの買収を終了して以来、166億ドルの負債を返済しています。

2021年通期の調整後フリーキャッシュフローを110億ドルから120億ドルとする前回の予想を繰り返し、売上高は2020年の水準を上回ることになります。

懸案となっている同社のマネージドサービス事業の一部を「Kyndryl(キンドリル)」の名称で分社化することを実現できれば(年内を予定)、1桁台半ばの持続的な成長が期待できることを再度述べています。

同社のJames Kavanaugh CFOは、当四半期の売上高は、ハードウェア、ソフトウェア、サービスの各分野で広範な力強さを発揮して市場予想を上回る結果を残したとし、クラウド事業からの売上は過去12ヶ月間で260億ドルに達して現在IBMの事業の3分の1以上を占めていることを明らかにしています。

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