テラドック ARKが買い増し

キャシー・ウッド氏が率いるアーク・インベストメント・マネジメントの3つのファンドが、テラドック(TDOC)を買い増ししたとブルームバーグが報じています。

アマゾンのヘルスサービス全米展開の情報によって3月17日にテラドック株が下落した局面で保有数を増やしたとの取引情報が開示されたものです。テラドックの株価は、アマゾンの発表を受けて17日に4.4%下落し、18日も前日比2.46%減と引き続き下落しています。

ARKの投資調査アナリストであるサイモン・バーネット氏はインタビューを受け、「パンデミックはバーチャル・ケアの導入を著しく加速させた。歯磨き粉をチューブに戻そうとするようなもので、パンデミックが終息したからといって、実店舗に戻るわけではない」とコメントしています。

アマゾンは急いで参入しようとしているわけではないこと、すぐに参入しようとしても、保険会社の医療システムとの関係は、システムを購入して対応できるものではなく、重要な鍵を握る難しい要素がたくさんあることも指摘しています。

バーネット氏は世界のテレヘルス市場は今後5年間で約1,500億ドルに達すると予測。がん検診などの予防的な検査の進歩により、さらに拡大する可能性があるとしています。

テラドックはARK Genomic Revolutionファンドでは最大の保有銘柄、ARK Innovation ETFでは第3位の保有銘柄です。

アマゾンのヘルスケアへの参入は長らく既存業者にとって脅威となると言われてきました。しかし、BTIGのデビッド・ラーセン氏はインタビューに応じ「テラドックとアメリカンウェルは既に多くの大手のヘルスプランと契約しており、脅威は誇張されている」と述べています。また、「これまでアマゾンは多くの分野で従来の小売業者からシェアを奪ってきたが、ヘルスケアは違う」とも語っています。同氏が予想するアマゾンが参入できる分野は雇用者の医療プランではなく、無保険者用だそうです。

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