次の10倍株はこれ!(2021年2月版)詳細版・後編

次の10倍株はこれ!(2021年2月版)」でご紹介した9つの銘柄に間する簡単な説明を詳細版として3回に分けてお届けします。前編中編に続く後編です。

ブラックラインBL

1月に続き連続でこのリスト入りを果たしました。「次の10倍株はこれ!(詳細版 後編)」でご紹介しましたが、その後数字も多少変わっているため、改めてご紹介します。

ブラックラインの会計ソフトは、クラウドを活用して、財務・経理担当者がこのプロセスを自動化できるようにします。このプラットフォームでは、毎日いくつかのボックスにチェックを入れることで、膨大な作業を一口サイズに分割し、各会計期間の締めくくりに必要な作業量を最小限に抑えます。

上場してまだ5年も経っていませんが、同社の株価はすでに400%以上上昇しており、有望株であることが証明されています。しかし、そんな現在でもまだその時価総額は70億ドル強であり、10-Baggerの可能性は十分にあります。

2020年度売上高は3億5,200万ドルで、2019年度と比べて22%増加しています。同社は、新規顧客一人一人の生涯価値が、顧客獲得のために費やす費用を容易に上回ると判断し、市場シェアを拡大するための支出を続けています。

研究開発にも多額の投資をしており、市場機会を増やすために製品提供を拡大しています。まだ、利益をあげてはいませんが、昨年は営業損失を約3分の1に削減しました。2020年に3,500万ドル近くのフリーキャッシュフローを生み出していることは、利益が出ていないことに対する投資家の不安を払拭する材料と言えます。

ブラックラインは顧客基盤を拡大し続けており、2020年の締めくくりには3,400以上の顧客を獲得し、同社のプラットフォームを利用する企業の数を13%以上増加させました。れにより、約30万人の会計士が同社のSoftware-as-a-Serviceソリューションを利用していることになります。

さらに、ドルベースの純収益維持率が106%であることからもわかるように、既存のお客様の支出が増加しています。言い換えれば、既存顧客は昨年に比べて約6%支出を増やしているということです。

すべての企業には経理部門があり、月次、四半期、年次の期末処理を行う必要があります。いまだにスプレッドシートを使って手作業で行われているその業務が置き換わると、その市場規模は約170億ドルになると試算されます。ブラックラインの昨年の売上高はわずか3億5200万ドルであり、このアドレス可能な市場の規模と比較すると、まだその表面にわずかな傷をつけたぐらいの浸透具合でしかありません。

スクエア(SQ

こちらも1月に続きこのリスト入り。前回より少し詳しくご紹介します。

スクエアは、2025年には米国で2兆ドル規模になるといわれる急成長中のデジタル決済市場に参入する絶好の機会を投資家に提供しています。

同社の決済端末は、大小の小売店に設置されていますが、同社の将来を担うのはオンライン決済プラットフォームでしょう。電子商取引はパンデミック以前から急速に普及していましたが、COVID-19の影響で多くの企業がオンラインショップを立ち上げ、スクエアはそれらの企業が簡単に決済を行えるようにしました。

第3四半期のカードレス決済(同社のオンラインチャネルを通じて行われる決済)の件数は24%増加し、売上総利益は前年同期比で59%急増しています。

繁栄しているeコマース市場をうまく利用しているスクエアですが、ピアツーピア決済の分野でも利益を得ています。同社の「Cash App」は、人々がお互いに(または企業に)ほとんど何でも支払うことができるアプリで、すでに月間3,000万人のアクティブユーザーを抱えています。Cash Appの人気により、同アプリからの売上総利益は、直近の四半期で212%増加しました。

電子商取引やオンライン決済は新しいアイデアではありませんが、これらの市場はまだ初期段階にあります。例えば、2019年の米国の小売売上高に占めるEコマースの割合は、わずか11%でした。スクエアは、この2つの分野ですでに主要なプレーヤーとしての地位を確立しており、そのおかげで素晴らしい成長を遂げています。今、この株を保有する長期投資家は、Eコマースが成長を続け、経済がキャッシュレス決済に移行する中で、スクエアの株から素晴らしい利益を得られる可能性があります。

LGIホームズLGIH

LGIホームズは、新築住宅の設計、建設、販売を手掛ける。戸建住宅やタウンホームなど初めて住宅を購入する顧客やグレードアップを考える顧客のための住宅をLGI Homesブランドで展開、また、高級住宅ブランドTerrata Homesも有する。自ら開発するコミュニティでは、花崗岩のカウンタートップ、家電、陶器のフロアタイルなどアップグレードされた製品が備えられた異なる間取りの建売住宅を販売している。


出所:マネックス証券銘柄スカウター

米国ではコロナ禍における在宅勤務の流行もあり、郊外や企業のオフィスがある場所から離れた場所に引っ越したいと考える人が増えています。このような住宅ブームにおいて今後10年、15年の間に10倍になると思われる銘柄のひとつがLGIホームズです。

同社は米国中で業務を展開。テキサスやフロリダでも事業を行っています。住宅ブームが加熱気味の地域で販売していますが、まだまだ同社の規模は小規模です。時価総額が30億ドルちょっとの会社ですから、伸びる余地は十分。10倍株になる可能性を秘めています。

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