今週の米国株 注目5大ポイント CPIとAI関連決算が焦点!半導体株の行方は?

今週の米国株式市場で最大の焦点となるのは、11月10日(火)に発表される10月の米消費者物価指数(CPI)です。前回の総合CPIは前月比0.6%上昇しましたが、今回は0.3%への鈍化が予想されています。

さらに、AI半導体の製造装置、クラウド、ネットワーク関連企業の決算が相次ぎます。インフレとAI設備投資の実態を同時に確認する重要な1週間です。

今週の米国株で最も重要なポイント

  1. 11月10日:米CPI発表、インフレと金利の方向性
  2. 11月12日:アプライド・マテリアルズ(AMAT)とシスコ・システムズ(CSCO)の決算
  3. 11月10日:コアウィーブ(CRWV)決算、AI投資の採算性を検証
  4. 11月13日:米PPI発表、企業のコスト上昇圧力を確認
  5. 11月9〜12日:1,250億ドルの米国債入札とFRB高官発言

※日付は米東部時間です。米国は冬時間のため、日本との時差は14時間です。

注目ポイント1 11月10日のCPI、インフレ鈍化を確認できるか

11月10日午前8時30分(日本時間午後10時30分)、米労働統計局が10月のCPIを発表します。

前回9月の総合CPIは前月比0.6%上昇、前年比3.7%上昇でした。食品とエネルギーを除くコアCPIは前月比0.3%、前年比2.6%上昇しています。

今回の総合CPIの市場予想は前月比0.3%上昇です。

注目したいのは、総合指数だけでなく、住居費、サービス価格、コアCPIの動きです。

予想を下回れば、インフレ鈍化への期待から米国債利回りの上昇圧力が和らぐかが焦点になります。反対に予想を上回れば、FRBの金融政策見通しがどう変化するかが重要です。

特に金利変動に敏感なナスダック総合指数や、エヌビディア(NVDA)などの大型AI関連株への影響を確認したいところです。

注目ポイント2 アプライド・マテリアルズとシスコ・システムズの決算が試すAI設備投資

11月12日の市場終了後には、半導体製造装置大手のアプライド・マテリアルズと、ネットワーク機器大手のシスコ・システムズが決算を発表します。両社の決算説明会は午後4時30分(日本時間13日午前6時30分)です。

アプライド・マテリアルズの会社予想は、売上高102億5,000万ドル(±5億ドル)、調整後EPS4.02ドル(±0.20ドル)です。

特に重要なのは、AI半導体、HBM、先端パッケージング向け製造装置の需要と、次期ガイダンスです。

シスコの会社予想は、売上高180億〜182億ドル、調整後EPS1.32〜1.34ドルとなっています。

同社は2027会計年度のAIインフラ関連売上高を約75億ドルと見込んでいます。この見通しが維持・引き上げられるか、ネットワーク関連の受注が拡大しているかが焦点です。

両社の決算は、AI投資がGPUだけでなく、製造装置や通信インフラにも広がっているかを判断する材料になります。

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注目ポイント3 コアウィーブ決算、AI需要の拡大は利益につながるか

11月10日の市場終了後、午後5時(日本時間11日午前7時)にコアウィーブが2026年第3四半期決算を説明します。

前四半期の売上高は25億7,500万ドル、売上高ベースの受注残高は約1,040億ドルに達しました。

しかし、純損失は6億2,600万ドル、純支払利息は6億4,000万ドルと、事業拡大に伴う財務負担も大きくなっています。

今回の決算では、売上高の成長率、EPS、受注残高、設備投資額、資金調達コスト、キャッシュフローを確認する必要があります。

売上高が拡大しても、設備投資と金利負担が利益を圧迫すれば、投資家の評価は変わります。反対に収益性の改善が確認されれば、AIインフラ投資の持続可能性を示す材料になります。

この結果は、GPU供給企業だけでなく、AIデータセンター関連株全体にも重要です。

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注目ポイント4 11月13日のPPI、企業のコスト上昇は落ち着くか

11月13日午前8時30分(日本時間午後10時30分)には、10月の米生産者物価指数(PPI)が発表されます。

9月のPPIは前月比1.3%上昇、前年比6.3%上昇でした。エネルギー価格などの上昇が大きく影響しています。

今回の総合PPIの市場予想は前月比0.4%上昇です。

CPIが消費者の物価を示す一方、PPIは企業の販売価格やコスト環境を判断する材料です。

注目するのは、エネルギー関連価格、サービス価格、食品・エネルギー・商業サービスを除く基調的な物価動向です。

予想を上回る場合、企業の利益率やFRBが重視するPCE物価指数への影響が焦点になります。CPIとPPIを合わせて、インフレの持続性を判断することが重要です。

注目ポイント5 1,250億ドルの米国債入札とFRB高官発言

今週は米財務省による総額1,250億ドルの国債入札も予定されています。

  • 11月9日:3年債580億ドル
  • 11月10日:10年債420億ドル
  • 11月12日:30年債250億ドル

11月6日の米10年国債利回りは、FRB公表値で4.84%でした。

入札の需要が弱ければ利回りへの上昇圧力となり、ナスダックや大型グロース株の株価評価に影響する可能性があります。

また、11月10日にはウォラーFRB理事とボウマンFRB副議長が経済見通しについて発言する予定です。

発言そのものよりも、インフレや政策金利の見通しに変化があるかを確認することが重要です。

なお、11月11日の退役軍人の日は米国株式市場が通常取引を行いますが、米国債市場は休場予定です。

今週の米国株で最も注目したいこと

今週は、CPIでインフレの方向性を確認し、AI関連企業の決算で設備投資の実態を見極めることが最も重要です。

特に、アプライド・マテリアルズの製造装置需要、シスコのAIネットワーク受注、コアウィーブの収益性は、AI投資の持続力を判断する重要な材料になります。

さらに、米国債入札とFRB高官の発言が金利に与える影響も見逃せません。

11月17日にはエヌビディアの決算も控えています。今週は、その前に発表されるAI関連企業の数字と金利の動きを確認する1週間です。

情報ソース:

※市場予想は2026年11月9日時点で確認した値です。発表までに変更される場合があります。EPSは、特に断りがない限り調整後ベースです。

注意書き

本記事は米国株式市場に関する情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入や売却を推奨するものではありません。掲載情報の正確性には注意を払っていますが、将来の市場動向や投資成果を保証するものではありません。最終的な投資判断は読者ご自身の責任で行ってください。

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