今週の米国株 注目5大ポイント メタ決算とエヌビディアGTCがAI相場を試す

2026年10月19日(月)〜23日(金)の米国株式市場で最大の焦点となるのは、21日(水)に発表されるメタ・プラットフォームズ(META)の決算です。同社の年間AI設備投資計画は最大1,450億ドルに達しており、その投資が利益につながっているかが問われます。

同日にはエヌビディア(NVDA)の重要イベントも控えています。今週はAI関連企業の成長期待を、具体的な数字と事業計画で検証する1週間となります。

今週の米国株で最も重要なポイント

  1. メタ決算:最大1,450億ドルのAI投資は成果を生むか
  2. エヌビディアGTC:AI半導体の次の成長材料は何か
  3. スペースX決算:宇宙AI事業の収益性を検証
  4. テスラ決算:好調な販売台数は利益につながるか
  5. 米国PMIとFRB:インフレ懸念と金利の行方

メタ決算:AI設備投資の収益性が最大の焦点

10月21日(水)の米国市場終了後(日本時間22日午前5時頃)、メタが2026年第3四半期決算を発表します。決算説明会は米東部時間午後4時30分(日本時間22日午前5時30分)からです。

市場予想は売上高が約633億ドルです。MarketBeatの集計では1株利益(EPS)は6.58ドルと予想されています。予想値は集計機関によって異なります。

特に重要なのが、2026年の設備投資見通しです。

メタは前回決算で、年間設備投資を1,300億〜1,450億ドルとする計画を示しました。今回、その投資額が維持されるのか、さらに増えるのかが注目されます。

ただし、投資額の増加がそのまま好材料になるとは限りません。

投資家が確認すべきなのは、広告収入の成長、AIサービスの収益化、営業利益率、フリーキャッシュフローです。

売上高が予想を上回っても、AI関連費用が利益を圧迫すれば市場の評価は分かれます。

一方、収益性を維持しながら投資拡大を続けられれば、ブロードコム(AVGO)やマイクロン・テクノロジー(MU)など、AIインフラ供給企業に対する需要期待にも影響します。

アルファベット(GOOGL)、マイクロソフト(MSFT)、アマゾン・ドット・コム(AMZN)の今後の決算を占ううえでも、重要な発表です。

エヌビディアGTC:新たなAI需要は生まれるか

10月20日(火)の事前ワークショップに続き、21日(水)〜22日(木)、エヌビディアがドイツ・ベルリンでAI技術カンファレンス「GTC Berlin」を開催します。

最大の注目イベントは、21日(水)午前11時〜午後1時(現地時間)、日本時間午後6時〜8時に予定されるジェンスン・フアンCEOの基調講演です。

今回の会議では、AIインフラ、エージェント型AI、ロボティクス、産業向けAIなどが主要テーマとなっています。

投資家が確認したいのは、新技術の性能だけではありません。

新たなGPU需要、企業による導入計画、大型顧客との契約、AI推論向け設備投資につながる具体的な発表があるかが重要です。

さらに21日には、半導体製造装置大手ラム・リサーチ(LRCX)の決算も予定されています。決算説明会は米太平洋時間午後2時(日本時間22日午前6時)からです。

市場予想は売上高約81億ドル、EPS2.18ドルです。半導体メーカーの設備投資計画や、先端製造装置の受注見通しが注目されます。

22日(木)にはウエスタンデジタル(WDC)も決算を発表します。決算説明会は米東部時間午後4時30分(日本時間23日午前5時30分)からです。

同社については、AIデータセンター向けHDDの需要と販売価格、粗利益率を確認する必要があります。

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今週はAI半導体の技術的な進歩と、関連企業の実際の受注・収益を同時に確認できる重要な機会となります。

スペースX決算:宇宙AI事業の成長力を確認

10月20日(火)の米国市場終了後(日本時間21日午前5時頃)、スペースX(SPCX)が第3四半期決算を発表します。

決算説明会は米東部時間午後4時30分(日本時間21日午前5時30分)からです。

市場予想は売上高128億9,000万ドル、EPS0.14ドルとなっています。

今回の重要な確認項目は、衛星通信サービス「スターリンク」の収益成長と、AI関連事業の採算性です。

市場ではAI関連売上高が約64億7,000万ドル、スターリンク売上高が約48億4,000万ドルになるとの予想も示されています。

ただし、売上高の拡大だけでは十分ではありません。

宇宙インフラとAIデータセンターには巨額の設備投資が必要です。今後の資金需要、営業キャッシュフロー、追加投資計画が重要になります。

エコスター(ECHO)との通信周波数帯取引についても、経営陣の説明が注目されます。

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宇宙とAIという2つの成長市場を結びつける事業が、どの程度の利益を生み出せるのかを確認したいところです。

テスラ決算:販売回復と利益率の綱引き

10月21日(水)の米国市場終了後(日本時間22日午前5時頃)には、テスラ(TSLA)が第3四半期決算を発表します。

決算説明会は米東部時間午後5時30分(日本時間22日午前6時30分)からです。

同社が公表した四半期の自動車納車台数は48万6,532台、エネルギー貯蔵製品の導入量は13.7GWhでした。

市場予想は売上高約279億ドル、EPS約0.45ドルとなっています。

投資家にとって重要なのは、販売台数の増加が利益の改善につながっているかです。

自動車部門の粗利益率、値引きによる収益への影響、エネルギー事業の利益率を確認する必要があります。

さらに、自動運転サービス「Cybercab」やロボティクス事業の進展、AI関連設備投資の見通しも焦点です。

売上高が予想を上回っても、利益率が悪化すれば市場の評価は厳しくなる可能性があります。

反対に、自動車事業の採算改善と新規事業の具体的な収益見通しが示されれば、長期的な企業価値の評価にも影響します。

米国PMIとFRB:金利がAI株の重荷になるか

今週の重要経済指標は、10月23日(金)に発表される10月の米国購買担当者景気指数(PMI)速報値です。

米東部時間午前9時45分(日本時間23日午後10時45分)に発表されます。

市場予想と前回値は以下のとおりです。

指標市場予想前回値
製造業PMI55.555.9
サービス業PMI57.958.8

注目すべきなのは、景況感の強さだけでなく、仕入価格や販売価格などのインフレ関連項目です。

同日、米東部時間午前10時(日本時間23日午後11時)には、ミシガン大学の10月消費者信頼感指数確報値も公表されます。

速報値は46.3、1年先の期待インフレ率は4.7%でした。期待インフレがさらに上昇するかが重要です。

今週は20日(火)の住宅着工件数、22日(木)の新規失業保険申請件数にも注目します。

FRBは10月27日〜28日にFOMCを開催する予定ですが、今週は金融政策に関する発言を控えるブラックアウト期間に入っています。

そのため、経済指標を受けた市場の政策金利見通しの変化と、米国債利回りの反応が一段と重要になります。

10月16日時点で米10年国債利回りは約5.1%です。原油価格も高水準にあり、インフレ再加速への警戒が続いています。

今週は長期金利と原油価格の動きが、ナスダックやAI関連株への資金流入を左右する可能性があります。

また、S&P 500の7,600ポイント、ナスダック総合指数の26,000ポイントという節目を市場が維持できるかも確認したいところです。

今週の米国株で最も注目したいこと

今週最大の焦点は、AIへの巨額投資が将来の利益につながることを、企業が具体的な数字で示せるかどうかです。

特に21日(水)は、エヌビディアの基調講演とメタ、テスラの決算が集中する重要な日となります。

投資家が確認すべきなのは、AI需要の見通し、設備投資と収益のバランス、そして金利の動きです。

メタの利益率、エヌビディアの新たな事業材料、スペースXのキャッシュフロー、テスラの採算性、23日のインフレ関連指標の5つを軸に、AI関連株に対する市場の評価がどのように変化するかを見極めたい1週間です。

情報ソース

Meta Investor Relations、NVIDIA GTC Berlin、SpaceX Investor Relations、Tesla Investor Relations、Lam Research Investor Relations、Western Digital Investor Relations、Federal Reserve、University of Michigan Surveys of Consumers、TD Economics、Reuters、Investor’s Business Daily、MarketBeat、Barron’s、The Wall Street Journal

※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の購入や売却を勧誘するものではありません。掲載した市場予想やイベント予定は変更される場合があります。最終的な投資判断は読者ご自身の責任で行ってください。

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