アマゾンがゴールドマン・サックスの最有力株リスト入り 目標株価375ドル、50%上昇余地

ゴールドマン・サックス(GS)が、アマゾン(AMZN)を特に有望とみる銘柄を集めた「Conviction List」に追加しました。

マーケットウォッチが2026年10月1日に報じた記事によると、ゴールドマン・サックスはアマゾンの12カ月目標株価を375ドルとしています。記事掲載時点の株価約251ドルから計算すると、約50%の上昇余地を見込んでいることになります。

アマゾンはすでにウォール街で高く評価されている大型株ですが、それでもゴールドマン・サックスはAI、AWS、広告事業を中心にさらなる利益成長が期待できると判断しています。

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アマゾンがConviction List入り

ゴールドマン・サックスのConviction Listは、同社のアナリストが特に投資魅力が高いと考えている銘柄を選ぶリストです。

今回、アマゾンに加えて、バーリントン・ストアーズ(BURL)、ハンティントン・インガルス(HII)、ジョンソン・コントロールズ(JCI)、オクシデンタル・ペトロリアム(OXY)などが選ばれました。

一方、タイソン・フーズ(TSN)、コノコフィリップス(COP)、エア・プロダクツ・アンド・ケミカルズ(APD)などはリストから外れています。

特に注目したいのは、アマゾンがすでに米国を代表する巨大企業であるにもかかわらず、ゴールドマン・サックスがなお大きな成長余地を見込んでいる点です。

利益予想は市場コンセンサスを8%上回る

ゴールドマン・サックスの強気姿勢は、目標株価だけではありません。

マーケットウォッチによると、ゴールドマン・サックスのアマゾンに対する利益予想は、市場コンセンサスを約8%上回っています。

今回のリストでは、ハンティントン・インガルスが市場予想を11%上回り、TPG(TPG)が10%、デルタ航空(DAL)が9%、アマゾンが8%上回っています。

アマゾンのように多くのアナリストが継続的に調査している大型株で、市場予想を8%上回る利益を見込んでいることは重要です。

ゴールドマン・サックスは、単なる売上成長だけではなく、アマゾンの利益率改善にも期待しているとみられます。

AI需要がAWSの追い風に

アマゾンを評価する最大の理由の1つがAIです。

生成AIの普及によって、データセンターで必要となる計算能力は急速に拡大しています。その恩恵を受ける事業の1つがAmazon Web Services(AWS)です。

AWSは世界最大級のクラウドサービスであり、企業がAIモデルを開発したり、AIサービスを運用したりするための基盤を提供しています。

AIの利用が拡大すれば、必要となるコンピューティング能力も増えます。その結果、AWSの利用量や売上の増加につながる可能性があります。

アマゾンはAIデータセンターに巨額の投資を行っているため、短期的には設備投資負担が増えます。しかし、AI需要の拡大によってクラウド収入が増加すれば、将来の成長につながる先行投資になります。

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巨額のAI投資を利益に変えられるか

AIインフラへの投資は、アマゾンの成長材料であると同時にリスクでもあります。

データセンターやAIサーバーへの投資が急拡大すれば、設備投資額が増加し、短期的にはフリーキャッシュフローを圧迫します。

重要なのは、投資した設備を高い稼働率で運用し、AWSの売上や利益へ転換できるかです。

アマゾンは2026年に大規模なAI投資を進めています。こうした投資がクラウド市場における競争力を高め、将来的な利益成長につながれば、現在の巨額投資は長期的な競争優位を築くための重要な先行投資になります。

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広告事業も利益成長を支える

ゴールドマン・サックスが注目しているもう1つの事業が広告です。

アマゾンはEC企業として知られていますが、現在では巨大な広告プラットフォームも保有しています。

アマゾンを利用する消費者は、商品を探したり購入したりする目的でサイトを訪れます。そのため、広告主にとっては購買意欲の高い利用者に広告を表示できることが大きな魅力です。

広告事業は利益率が高いため、売上が拡大すればアマゾン全体の営業利益率を押し上げる効果が期待できます。

AWS、広告、ECの各事業が成長することで、売上高以上のペースで利益が伸びるオペレーティング・レバレッジが働く可能性があります。

アマゾンはAI時代のインフラ企業へ

アマゾンのAI戦略で重要なのは、自社でAIモデルを開発するだけではなく、さまざまなAI企業をAWSのクラウドインフラに取り込もうとしている点です。

AIモデルの競争が激しくなればなるほど、それらを動かすための計算資源も必要になります。

アマゾンにとっては、どのAIモデルが最終的な勝者になるかだけではなく、多くのAI企業がAWSを利用する構造を作れるかが重要です。

アンソロピックやオープンAIなどAI企業との関係を強化し、AWSをAI時代の基盤として定着させることができれば、AI市場全体の拡大を収益につなげられる可能性があります。

関連記事:アマゾンはAI覇権の黒幕か アンソロピックとオープンAIを束ねるAWS戦略

目標株価375ドルは約50%の上昇余地

ゴールドマン・サックスが設定している12カ月目標株価は375ドルです。

マーケットウォッチの記事では、2026年10月1日のプレマーケットでアマゾン株は250.92ドルとなっていました。

この株価から375ドルまで上昇した場合、上昇率は約50%になります。

世界有数の大型株に対して約50%の上昇余地を見込んでいることから、ゴールドマン・サックスの評価はかなり強気です。

ただし、目標株価は将来の株価を保証するものではありません。

今後は、AWSの成長率、AI関連投資の収益化、広告事業の成長、設備投資額などを確認する必要があります。

10月の市場環境にも前向き

今回の記事では、ゴールドマン・サックスの市場全体に対する見方も紹介されています。

現在の市場を左右する重要なテーマとして、金利、エネルギー、AIの3つを挙げています。

ゴールドマン・サックスは、これらに関するリスクの多くがすでに株価に織り込まれているとみており、10月は新たなリスクが拡大するよりも、これまで警戒されていたリスクが後退する可能性を重視しています。

一方、長期金利が高い水準にある点には注意が必要です。金利上昇が続けば、大型テクノロジー株のバリュエーションには逆風となります。

アマゾンを見るうえで重要な3つのポイント

今後のアマゾンを見るうえで重要になるのは、AWS、広告、設備投資の3点です。

AI需要によってAWSがさらに成長するのか、高利益率の広告事業がどこまで拡大するのか、そしてAIインフラへの巨額投資をどの程度利益として回収できるのかが焦点になります。

アマゾンは以前のような単純なEC企業ではありません。

現在はECに加えて、クラウド、AIインフラ、広告という複数の成長事業を持つ企業へと変化しています。

ゴールドマン・サックスによるConviction Listへの追加と375ドルの目標株価は、こうしたアマゾンの事業構造の変化と今後の利益成長への期待を示すものです。

今後の決算では、株価だけでなく、AWSの成長率、広告売上、営業利益率、設備投資、フリーキャッシュフローの推移を確認していきたいところです。

情報ソース: MarketWatch: “Why Amazon got a call-up to the Goldman Sachs conviction list of top stocks” (By Jules Rimmer, Oct. 1, 2026)

※本記事は情報の提供を目的としており、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資は自己責任で行ってください。

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