エヌビディア株に追い風か xAI「コロッサス」がGPU最大144万個へ

エヌビディア(NVDA)のAI半導体需要を考えるうえで、イーロン・マスク氏が率いるxAIの動きが注目されています。

2026年9月25日付のバロンズは、米テネシー州メンフィスで稼働するxAIの巨大AIデータセンター「コロッサス」の急速な拡張を取り上げました。

注目したいのは、単にエヌビディア製GPUを大量購入しているという点だけではありません。

AIブームが長く続くためには、半導体の生産能力だけでなく、それを設置して実際に稼働させるデータセンターの建設も同じ速度で進む必要があります。

xAIのコロッサスは、このAIインフラ拡大が実際に進んでいることを示す代表的な事例になりつつあります。

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xAIのGPUは最大1,440,000個規模へ

バロンズによると、マスク氏はメンフィスのコロッサスに、すでに約780,000個のエヌビディア製AIチップが導入されていると明らかにしました。

現在使用されているのは、ホッパー世代とブラックウェル世代のGPUです。

さらに、220,000個のGB300 ブラックウェルを追加し、その後10月にも220,000個を稼働させる計画となっています。

計画が順調に進めば、年末までにさらに220,000個が追加される可能性もあります。

その場合、コロッサス1とコロッサス2を合わせたGPU数は、最大約1,440,000個に達します。

これだけのGPUを短期間で導入する計画は、xAIがAIモデル開発のための計算能力を急速に拡大していることを示しています。

同時に、エヌビディアにとっても、最先端GPUの大規模な需要が続いていることを示す重要な材料です。

エヌビディアに必要なのはデータセンター建設の加速

エヌビディアにとって、GPUが大量に売れることは当然プラスです。

しかし、現在のAI投資ではもう1つ重要な問題があります。

それは、販売されたGPUを設置するデータセンターの建設が、半導体の供給に追いつくかどうかです。

現在、マイクロソフト(MSFT)、メタ・プラットフォームズ(META)、アルファベット(GOOGL)、アマゾン(AMZN)などがAIインフラへの巨額投資を続けています。

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ただし、AIデータセンターは建物を用意するだけでは稼働できません。

大量の電力、冷却設備、送電インフラ、通信ネットワークなどが必要です。

GPUの供給だけが増え、データセンター建設が遅れれば、高価なAI半導体が実際には使用できず、在庫として積み上がるリスクもあります。

そのため、エヌビディアの成長を見る際には、GPUの販売数量だけでなく、顧客側のAIインフラ建設がどれだけ速く進んでいるのかも重要です。

xAIの建設スピードが注目される理由

その点で、xAIのコロッサスは興味深い事例です。

短期間に数十万個単位のGPUを追加しながらデータセンターを拡張しているためです。

AI関連企業は今後数年間で巨額の設備投資を計画していますが、市場では「本当に計画通りデータセンターを建設できるのか」という懸念もあります。

スペースXを巡っては、アルファベット傘下のグーグルがAI計算能力を宇宙へ移す構想でも関係を深めています。AIインフラの拡大が地上だけでなく宇宙にも広がる可能性が出ています。

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バロンズはその比較として、オラクル(ORCL)がニューメキシコ州で進めているAIデータセンター計画「プロジェクト・ジュピター」についても触れています。

このプロジェクトでは開発を巡る問題が報じられています。

オラクルは計画が予定通り進んでいると説明していますが、大規模AIデータセンターの建設にはさまざまな課題があることも分かります。

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こうした状況のなか、xAIがコロッサスを急速に拡張していることは、エヌビディアにとって前向きな材料です。

GPUを購入する企業がいるだけでなく、それを実際に稼働させるインフラが構築されているからです。

エヌビディアを見る新しいポイント

エヌビディアへの投資を考える際、これまではブラックウェルやルービンといった次世代GPUの性能や販売動向に注目することが多くありました。

しかし今後は、AI半導体を受け入れるデータセンターの建設速度も確認する必要があります。

AIインフラ投資が計画通り進めば、エヌビディアが供給するGPUの需要を長期的に支える要因になります。

一方、電力不足や建設遅延が広がれば、半導体需要の伸びを抑える要因になる可能性があります。

今回バロンズが紹介したxAIのコロッサスは、エヌビディア製GPUへの強い需要だけでなく、AIデータセンターの建設が現実に進んでいることを示しています。

マスク氏が計画通りにGPUを増やしていけば、エヌビディアにとって大口顧客からの需要が続くと同時に、「AIデータセンターの建設がGPU供給に追いつかないのではないか」という市場の懸念を和らげる材料にもなります。

エヌビディアの成長を見るうえでは、今後、GPUの出荷量だけでなく、xAIをはじめとする顧客企業がどれだけ速いペースでAIインフラを拡大できるのかにも注目していきたいところです。

情報ソース: Barron’s: “How Nvidia Can Benefit From Musk’s SpaceX Chip Surprise” (By Adam Clark, Sept. 25, 2026)

※本記事は情報の提供を目的としており、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資は自己責任で行ってください。

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