9月4日の米国市場で注目された大きく動いた銘柄

2026年9月4日(金)の米国株式市場は、FRBが9月のFOMCで利上げに踏み切るとの警戒感が強まり、主要3指数がそろって下落しました。S&P500は0.38%安、ナスダック総合は0.29%安、ダウ平均は271.86ドル(0.51%)安となりました。8月雇用統計で雇用者数が市場予想の2倍超となったことを受け、9月利上げ確率は前日の49%から58%へ上昇しました。一方、半導体株は堅調で、フィラデルフィア半導体指数は3.4%上昇しました。市場の関心は次週の8月CPIに移っています。

以下は、4日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。

サンディスク(SNDK)

株価変動: +11.90%
詳細: NAND型フラッシュメモリやデータストレージ製品を手掛ける半導体企業です。AI関連株への買いが再び強まるなか、メモリ半導体株が市場全体を上回って上昇し、S&P500構成銘柄の中でも上昇率上位となりました。

SKハイニックス(SKHY)

株価変動: +8.14%
詳細: DRAMやNAND型フラッシュメモリに加え、AI向けの高帯域幅メモリ(HBM)で世界をリードする韓国の半導体メーカーです。9月4日はマイクロンやサンディスクなどメモリ関連株が一斉に上昇しました。AIデータセンター向けメモリ需要の拡大と供給逼迫への期待が改めて意識され、SKハイニックスにも買いが入りました。

ネビウス・グループ(NBIS)

株価変動: +7.48%
詳細: GPUを活用したAIクラウドインフラを提供する企業です。第2四半期に平均10億ドルを超える大型AIクラウド契約を4件獲得しており、2027年には1ギガワットを超える新規能力を展開する計画です。AIインフラ需要の強さと将来の大幅な売上拡大期待が買い材料となりました。

ブルーム・エナジー(BE)

株価変動: +7.35%
詳細: 燃料電池を利用した分散型電源システムを提供する企業です。AIデータセンターの電力不足を解決する有力企業として注目されるなか、S&P500の定期入れ替えで新規採用されるとの観測も浮上しました。指数採用となればインデックスファンドからの買い需要が期待できるため、思惑買いが強まりました。

IREN(IREN)

株価変動: +7.27%
詳細: ビットコインマイニングからAIクラウド・データセンター事業への転換を進めている企業です。GPU設備の拡充に向け、ブルー・アウル主導で24億ドルの資金調達を確保したことが好感されました。大型GPU投資を進めるための資金基盤が強化されたことで、AIクラウド事業の成長期待が高まりました。

マーベル・テクノロジー(MRVL)

株価変動: +7.05%
詳細: データセンター向け半導体や高速ネットワーク、カスタムAI半導体などを手掛ける企業です。この日はAI・半導体株への資金流入が強まり、半導体指数が市場全体を大きく上回りました。AIデータセンター投資の継続期待を背景に、マーベルも上昇しました。

マイクロン・テクノロジー(MU)

株価変動: +6.10%
詳細: DRAMやNAND型フラッシュメモリを手掛ける米国の大手メモリ半導体メーカーです。AI投資への期待が再び高まったことで、AIサーバー向けメモリ需要の拡大期待が強まりました。メモリ関連株全体への買いも追い風となりました。
*関連記事「マイクロン株1,000ドル突破!AI・HBM需要が支える次の上昇シナリオ

ウエスタンデジタル(WDC)

株価変動: +5.86%
詳細: HDDを中心としたデータストレージ製品を手掛ける企業です。AIデータセンターの拡大によって大量のデータ保存需要が発生するとの期待から、データストレージ関連株への買いが強まりました。同社は直近の決算でもAIやクラウド向け需要の強さを背景に売上高を大きく伸ばしています。

コアウィーブ(CRWV)

株価変動: +5.68%
詳細: エヌビディア製GPUを中心としたAI向けクラウドインフラを提供するネオクラウド企業です。オープンAIが最新AIモデル「GPT-6 Astra」を発表し、今後も巨額のAIインフラ投資を続けるとの期待が高まりました。コアウィーブはオープンAIの主要クラウドパートナーの1社であるため、計算需要拡大の恩恵を受ける企業として買われました。

スーパー・マイクロ・コンピューター(SMCI)

株価変動: +4.54%
詳細: GPUを搭載したAIサーバーやデータセンター向けコンピューティングシステムを提供する企業です。この日はAI関連株への買いが広がり、半導体やAIインフラ関連銘柄が市場全体を上回りました。生成AIモデルの高度化に伴うGPUサーバー需要の拡大期待から買いが入りました。

バーティブ・ホールディングス(VRT)

株価変動: +4.35%
詳細: データセンター向けの電源、冷却、電力管理システムを提供する企業です。AIデータセンター建設の急増によって電力インフラ需要が拡大するなか、同社はマイクログリッド技術を持つUtility Innovation Groupの買収を発表しました。AI施設向け電力供給能力の強化につながるとの期待が株価を支えました。

AMCエンターテインメント(AMC)

株価変動: +3.94%
詳細: 米国を中心に映画館チェーンを運営する企業です。アダム・アロンCEOが、ロビンフッドによるAMC株のトークン化商品を公に批判し、取引を停止するよう要求したことが注目を集め、株価は上昇しました。

TSMC(TSM)

株価変動: +2.76%
詳細: 世界最大の半導体受託製造企業で、エヌビディアなど主要AI半導体企業の先端チップを製造しています。この日は米国市場で半導体株が広く買われ、PHLX半導体指数も大幅に上昇しました。AI向け先端半導体需要が引き続き強いとの見方からTSMCにも買いが入りました。

トレードデスク(TTD)

株価変動: -4.37%
詳細: デジタル広告の買い付けプラットフォームを提供する広告テクノロジー企業です。大規模な事業再編の一環として従業員の15%を削減すると発表したことが嫌気されました。再編は主に第3四半期中に完了する見通しです。

テスラ(TSLA)

株価変動: -5.92%
詳細: 電気自動車(EV)や自動運転技術を手掛ける企業です。9月3日に「サイバーキャブ」のイベントを開催しましたが、ライブ配信を行わず、新たな詳細も明らかにしなかったことが投資家の失望につながり、株価は大幅に下落しました。サイバーキャブの一般向け乗車サービスは9月4日午後5時(米中部時間)から開始するとしています。

トランスユニオン(TRU)

株価変動: -5.93%
詳細: 個人や企業向けに信用情報やデータ分析サービスを提供する信用調査会社です。米政府が住宅ローン審査における信用情報の利用方式を変更する可能性が浮上したことで、将来の収益への懸念が強まり、株価は下落しました。

エクイファックス(EFX)

株価変動: -6.34%
詳細: 米国を代表する信用調査会社の1社です。FHFAのビル・パルテ長官が、大手信用調査会社が米国民に過大な料金を請求していると批判し、信用情報の利用方法を見直す可能性を示したことで、事業への影響が警戒されました。

オックスフォード・インダストリーズ(OXM)

株価変動: -15.72%
詳細: アパレルブランドを展開する衣料品企業です。2027年1月31日に終了する会計年度の利益見通しを大幅に引き下げ、第3四半期の売上高見通しも下方修正したことを受け、業績悪化への警戒から株価が急落しました。

ユーアイパス(PATH)

株価変動: -16.63%
詳細: 業務自動化やAIを活用したRPAソフトウェアを提供する企業です。第2四半期の売上高はウォール街の予想を上回りましたが、投資家の高い期待を満たすには至らず、株価は大幅に下落しました。

フェア・アイザック(FICO)

株価変動: -16.72%
詳細: 信用スコア「FICO」を提供するデータ分析企業です。米連邦住宅金融庁(FHFA)のビル・パルテ長官が、大手信用調査会社による料金が高すぎると批判し、住宅ローン審査で2社の信用情報を利用する「bi-merge」方式を検討していると発言したことが売り材料となりました。

ルルレモン・アスレティカ(LULU)

株価変動: -17.38%
詳細: ヨガウェアやスポーツ衣料を展開するアパレル企業です。第2四半期決算が市場の期待を下回ったうえ、通期業績見通しを引き下げたことが嫌気されました。S&P500構成銘柄の中でも特に大きな下落となりました。

ガイドワイア・ソフトウェア(GWRE)

株価変動: -19.93%
詳細: 損害保険会社向けのクラウド型ソフトウェアを提供する企業です。第4四半期決算は市場予想を上回ったものの、6月下旬以降に株価がほぼ2倍まで上昇していたこともあり、好決算だけでは高い期待に応えきれず、利益確定売りが膨らみました。

*過去記事 株価変動

🎧この記事は音声でもお楽しみいただけます。AIホストによる会話形式で、わかりやすく、さらに深く解説しています。ぜひご活用ください👇

最新情報をチェックしよう!