7月23日の米国市場で注目された大きく動いた銘柄

2026年7月23日(木)の米国株式市場は、AI投資への警戒と原油高を背景に主要3指数がそろって下落しました。ナスダック総合指数は2.15%安、S&P500は1.21%安、ダウ平均は506.93ドル安の51,711.65ドルで終了しました。アルファベットとテスラの決算を受け、巨額のAI設備投資に対する懸念が再燃し、ハイテク株が売られました。一方、資金は資本財、公益、エネルギー、ヘルスケアへ移動しました。ブレント原油は一時1バレル100ドルを超え、2年債利回りも4.36%へ上昇し、FRBによる利上げ観測が株価の重荷となりました。

以下は、23日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。

ロッキード・マーチン(LMT)

株価変動: +10.54%
詳細: 戦闘機やミサイルなどを手掛ける米国最大級の防衛関連企業です。2026年第2四半期決算が市場予想を上回り、通期見通しも引き上げました。2026年通期のEPS予想を従来の29.80ドルから30.30ドルへ、売上高予想を788億ドルから808億ドルへ上方修正したことが好感されました。

アレジオン(ALLE)

株価変動: +10.45%
詳細: 鍵や電子錠、入退室管理システムなどを提供する物理セキュリティ企業です。2026年第2四半期決算が市場予想を上回り、通期利益見通しを引き上げたことで買いが集まり、S&P500構成銘柄のなかで最大の上昇率となりました。

ユナイテッド・レンタルズ(URI)

株価変動: +10.11%
詳細: 建設機械や産業用機器のレンタルサービスを提供する企業です。2026年第2四半期決算が市場予想を上回ったほか、通期売上高見通しを175億〜178億ドルへ引き上げました。新たな見通しがアナリスト予想を上回ったことが好感されました。

マイクロン・テクノロジー(MU)

株価変動: +3.20%
詳細: DRAMやNANDフラッシュメモリー、AIサーバー向けの高帯域幅メモリー(HBM)を提供しています。アルファベットが2026年の設備投資見通しを引き上げたことで、AIデータセンター向けメモリー需要が続くとの期待が強まりました。半導体価格の高騰や大手テクノロジー企業の投資減速に対する懸念が和らぎ、株価は990.21ドルで取引を終えました。

スペースX(SPCX)

株価変動: +2.59%
詳細: ロケット打ち上げや衛星通信サービス、AI関連事業を展開しています。取引序盤には下落していましたが、その後反発し、118.24ドルで取引を終えました。アルファベットがスペースXの株式941億ドル相当を保有していることを開示したことも注目されました。

SKハイニックス(SKHY)

株価変動: +2.56%
詳細: DRAMやNANDフラッシュメモリー、AI向けの高帯域幅メモリー(HBM)を製造する韓国の大手半導体企業です。アルファベットがAIインフラへの設備投資見通しを大幅に引き上げたことで、データセンター向けメモリー需要の拡大が続くとの期待から買いが入りました。直近1カ月で株価が大きく下落していたこともあり、設備投資の継続を示す見通しがメモリー価格と需要の先行きに対する不安を和らげました。

エヌビディア(NVDA)

株価変動: -1.56%
詳細: AI向けGPUやデータセンター用半導体を提供しています。アルファベットがAI関連の設備投資見通しを引き上げたことで、半導体需要の拡大が期待されましたが、ハイテク株全体への売りに押され、株価は下落しました。

テキサス・インスツルメンツ(TXN)

株価変動: -3.13%
詳細: アナログ半導体や組み込みプロセッサーを提供する大手半導体メーカーです。2026年第2四半期決算はほぼ申し分のない内容でしたが、半導体株が歴史的な上昇を続けていたことで投資家の期待が高く、材料出尽くしの売りに押されました。

サービスナウ(NOW)

株価変動: -3.69%
詳細: 企業の業務管理を効率化するクラウド型ソフトウェアを提供しています。2026年第2四半期決算は市場予想を上回り、AIが既存のビジネスモデルを破壊するとの懸念を和らげましたが、株式市場全体の下落やソフトウェア株への警戒感から株価は下落しました。
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アマゾン(AMZN)

株価変動: -4.57%
詳細: 電子商取引、クラウドサービス、広告、動画配信などを展開しています。アルファベットが2026年の設備投資見通しを引き上げたことで、アマゾンもAIデータセンターへの投資を一段と拡大し、減価償却費やフリーキャッシュフローへの負担が増すとの懸念が広がりました。アルファベット傘下のグーグル・クラウドが高成長を示したことも、AWSとの競争激化を意識させる材料となり、株価は200日移動平均線を下回りました。 

コムキャスト(CMCSA)

株価変動: -6.80%
詳細: ケーブルテレビ、インターネット接続、メディア・エンターテインメント事業を展開しています。2026年第2四半期のEPSと売上高は市場予想を上回りましたが、重要なブロードバンド事業で契約者数の減少が続いたことが嫌気されました。

ネスレ(NSRGY)

株価変動: -7.01%
詳細: 食品、飲料、コーヒー、乳製品などを世界的に展開するスイスの大手食品企業です。ウォーター事業の半分をプライベートエクイティ企業へ売却すると発表しましたが、構造改革費用の増加により2026年上半期の利益が減少したことが嫌気されました。

アルファベット(GOOGL)

株価変動: -7.13%
詳細: 検索広告、クラウド、動画配信、生成AI関連事業を展開しています。2026年第2四半期の業績は市場予想を上回りましたが、AI開発に向けた設備投資見通しを再び引き上げました。巨額投資がフリーキャッシュフローや利益率を圧迫するとの懸念から売りが広がりました。
*関連記事「キャッシュマシンだったアルファベットに異変 史上初のFCF赤字が映すAI投資の代償

テスラ(TSLA)

株価変動: -14.52%
詳細: 電気自動車、蓄電池、AI、自動運転、ロボティクス関連事業を展開しています。2026年第2四半期の納車台数は前年同期比25%増加しましたが、EPSが市場予想を下回りました。本業の収益性に対する懸念が強まり、S&P500構成銘柄のなかで最大の下落率となりました。
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*過去記事 株価変動


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