2026年6月26日(金)の米国株式市場は、半導体株への売りが続いたことでナスダック総合指数が5営業日連続で下落しました。ダウ平均は56ドル安、S&P500は0.1%安、ナスダックは0.2%安となり、S&P500も昨年8月以来の長い連続下落を記録しています。
AI関連銘柄への利益確定売りや、AI投資の採算性や競争激化を巡る懸念が相場の重荷となりました。一方、市場全体では値上がり銘柄が多く、ヘルスケアや不動産、生活必需品セクターが堅調に推移しました。市場関係者からは、現在の下落は過熱感を和らげる健全な調整局面との見方もあり、多くの銘柄は200日移動平均線を上回るなど相場全体の地合いは依然として底堅いとの評価が出ています。来週は祝日を控える中、6月の米雇用統計が最大の注目材料となります。
以下は、26日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。
モデルナ(MRNA)
株価変動: +12.59%
詳細: バイオ医薬品企業です。投資家向け説明会で、体内で作用する初のCAR-Tプログラムを発表したことが好感され、S&P500で最も大きく上昇しました。対象は全身性エリテマトーデスなど、B細胞が関与する自己免疫疾患です。
サービスナウ (NOW)
株価変動: +9.85%
詳細: 企業向けクラウドソフトウェアを手がける企業です。半導体株やAI関連株から資金が流出する一方、ソフトウェア株には買いが入り、株価が大きく上昇しました。
ワークデイ (WDAY)
株価変動: +9.18%
詳細: 人事・財務管理向けクラウドソフトを提供する企業です。テック株全体が弱含むなかでも、ソフトウェア関連株への物色が強まり、株価が上昇しました。
アプラビン (APP)
株価変動: +6.99%
詳細: アプリ広告・マーケティング支援を手がける企業です。AI半導体株が売られる一方で、一部ソフトウェア株に買いが入り、株価が上昇しました。
パランティア・テクノロジーズ (PLTR)
株価変動: +5.28%
詳細: データ分析・AIソフトウェアを手がける企業です。前日まで7日続落していましたが、キャシー・ウッド氏率いるARK Investが押し目買いを行ったことも材料視され、反発しました。
ロケット・ラブ (RKLB)
株価変動: 約+4.77%
詳細: 宇宙関連企業です。スペース関連株への買いが入り、ファイアフライ・エアロスペースとともに上昇しました。
ファイアフライ・エアロスペース(FLY)
株価変動: 約+3.78%
詳細: 宇宙関連企業です。スペース関連株の一角として買われ、株価が上昇しました。
アップル (AAPL)
株価変動: +3.14%
詳細: iPhoneやMacなどを手がけるテクノロジー企業です。前日にMacBookやiPadの値上げを受けて6%下落していましたが、この日は反発しました。メモリー価格上昇が消費者向け価格に波及している点も注目されています。
エヌビディア (NVDA)
株価変動: -1.64%
詳細: AI半導体大手です。ハイテク株全体の売りが続くなか、株価は192.53ドルで引けました。新たな下値めどを固めにくい状況が続いています。
フェデックス (FDX)
株価変動: -3.31%
詳細: 貨物輸送を手がける企業です。第4四半期売上高が市場予想をわずかに上回ったものの、株価は下落しました。
インテル (INTC)
株価変動: -3.42%
詳細: 半導体メーカーです。投資家がAI関連の勝ち組銘柄から資金を引き揚げる流れのなか、半導体株全体の下落に連れて売られました。
マーベル・テクノロジー (MRVL)
株価変動: -5.15%
詳細: 半導体設計企業です。AI関連株への利益確定売りが続き、半導体セクター全体の弱さに巻き込まれて下落しました。
ルメンタム・ホールディングス (LITE)
株価変動: -5.22%
詳細: 光通信関連部品を手がける企業です。AIインフラ関連の光ネットワーク株にも売りが広がり、株価が下落しました。
コヒレント (COHR)
株価変動: -6.55%
詳細: 光通信・レーザー関連製品を手がける企業です。AIデータセンター関連需要への期待で買われてきた光ネットワーク株に売りが出て、株価が下落しました。
マイクロン・テクノロジー (MU)
株価変動: -6.69%
詳細: メモリー半導体大手です。前日に好決算を受けて16%急騰していましたが、この日は韓国のSKハイニックスやサムスン電子の下落に連れて反落しました。
サンディスク (SNDK)
株価変動: -10.46%
詳細: フラッシュメモリー製品を手がける企業です。前日に22%急騰した反動で売られ、週を通しても下落して終えました。
シーゲート・テクノロジー (STX)
株価変動: -12.24%
詳細: ハードディスクドライブを手がける企業です。メモリー・ストレージ関連株への売りが広がり、株価が大きく下落しました。
ウエスタンデジタル (WDC)
株価変動: -13.17%
詳細: データストレージ製品を手がける企業です。メモリー関連株の反落に連動し、ハードディスク関連銘柄として大きく売られました。
オン・セミコンダクター (ON)
株価変動: -23.66%
詳細: 自動車・産業向け半導体を手がける企業です。IoT企業シナプティクスを約70億ドルの全株式取引で買収すると発表したことが嫌気され、S&P500で最大の下落銘柄となりました。
*関連記事「オンセミ株13%急落の真相 シナプティクス買収が示すフィジカルAI時代の幕開け」
*過去記事 株価変動
🎧この記事は音声でもお楽しみいただけます。AIホストによる会話形式で、わかりやすく、さらに深く解説しています。ぜひご活用ください👇