5月14日の米国市場で注目された大きく動いた銘柄

2026年5月14日(木)の米国株式市場は、主要3指数がそろって上昇しました。ダウ平均は371ドル高の5万63ドルとなり、2月11日以来初めて5万ドル台を回復しました。S&P500は0.8%高、ナスダックは0.9%高で、ともに過去最高値を更新しました。シスコがAI投資拡大と人員削減を材料に大幅高となり、ダウ上昇をけん引しました。物価指標は強めでしたが、市場は企業利益の底堅さを評価しました。

以下は、14日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。

セレブラス・システムズ(CBRS)

株価変動: +68.15%
詳細: AI半導体を手がける企業です。ナスダック・グローバル・セレクト・マーケットに上場し、ティッカー「CBRS」で取引を開始しました。IPO価格は1株185ドルと、事前に示された想定レンジを上回りました。AI半導体市場への期待を背景に、最大64億ドルを調達した大型IPOとして注目されています。
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POETテクノロジーズ(POET)

株価変動: +43.15%
詳細: フォトニクス技術を手がける企業です。光ネットワーキング技術を提供する大型契約をLumilensと結んだことが好感され、株価が急騰しました。基本契約は5000万ドル規模の光ネットワーキング機器供給で、今後5年間で注文が拡大すれば契約総額は5億ドル超に達する可能性があります。同社にとって過去最大の契約獲得とされ、投資家心理を大きく改善させました。

オンダス・ホールディングス(ONDS)

株価変動: +26.52%
詳細: 自律型ドローンを手がける企業です。第1四半期売上が市場予想を上回り、通期見通しも引き上げたことが好感されました。2025年末からバックログが569%増加しており、AI搭載ドローンや関連システムへの需要拡大が株価を押し上げました。
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クラーナ(KLAR)

株価変動: +20.31%
詳細: スウェーデンの後払い決済サービス企業です。最新四半期で赤字幅が市場予想より小さく、売上も予想を上回りました。足元の業績改善が、次四半期見通しの弱さを上回る好材料として受け止められました。

スタブハブ(STUB)

株価変動: +13.70%
詳細: オンラインチケット再販マーケットプレイスを運営する企業です。第1四半期に黒字転換したことが好感されました。ライブイベント需要が堅調で、売上も市場予想を上回りました。CEOはイベント需要の強さを強調しています。

シスコ・システムズ(CSCO)

株価変動: +13.41%
詳細: ネットワーク機器大手です。2026年度第3四半期決算が好調だったことに加え、AI関連需要への期待が高まり、株価が大きく上昇しました。同社はAIデータセンター向けのネットワーク需要を追い風にしており、年初来でも大きく上昇しています。
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ファーボ・エナジー(FRVO)

株価変動: +11.19%
詳細: 地熱発電を手がけるエネルギー企業です。前日のナスダック上場初日に35%急騰した流れが続きました。IPOでは1株27ドルで19億ドル相当の株式を売り出し、2013年以来最大規模のエネルギー・公益関連IPOとなりました。AI時代の電力需要拡大を背景に、次世代エネルギー株として注目されています。
*関連記事「ファーボ・エナジー上場で注目される地熱発電 AI時代の電力需要を支える新エネルギー株

フォード・モーター(F)

株価変動: +6.71%
詳細: 米国の大手自動車メーカーです。前日の13%高に続いて上昇しました。株価上昇の背景には、同社が発表した「フォード・エナジー」への期待があります。この新事業は、米国内で組み立てるバッテリーエネルギー貯蔵システムを、公益企業、データセンター、大規模産業・商業顧客向けに提供する計画です。モルガン・スタンレーのアナリストがこのエネルギー貯蔵事業参入を前向きに評価したことも支援材料となりました。
*関連記事「フォード・エナジー始動 データセンター電力需要が変えるフォード株の評価軸

イエティ(YETI)

株価変動: +6.16%
詳細: 断熱ドリンクウェアやアウトドア用品を展開する消費財企業です。第1四半期の売上が堅調に伸び、通期見通しを引き上げたことが好感されました。消費者需要の強さが業績を支えています。

ブロードコム(AVGO)

株価変動: +5.52%
詳細: 半導体とインフラソフトウェアを手がける大手企業です。AI半導体やデータセンター向け需要の拡大期待が追い風となりました。シティがブロードコムの目標株価を引き上げ、AI関連売上の成長が続くとの見方を示したことも支援材料となりました。AIインフラ投資の拡大が、エヌビディアだけでなくブロードコムにも波及していると見られます。

バイキング・ホールディングス(VIK)

株価変動: +5.54%
詳細: クルーズ運航会社です。輸送能力の拡大を背景に、第1四半期売上が増加しました。また、財務責任者のリア・タラクタック氏を次期CEOに任命し、現CEOのトースタイン・ハーゲン氏は会長職に就くことも発表されました。

コインベース・グローバル(COIN)

株価変動: +5.06%
詳細: 暗号資産取引所を運営する企業です。米上院の委員会がデジタル資産の規制を明確にする法案を承認したことが好感されました。法案成立までにはまだ時間がかかるものの、民主党議員の支持が確認されたことで、暗号資産業界にとって前向きな材料と受け止められました。

TSMC(TSM)

株価変動: +4.48%
詳細: 世界最大の半導体受託製造企業です。AI需要の拡大を背景に、TSMCが2030年の世界半導体市場規模について、従来の1兆ドルから1.5兆ドル超へ見通しを引き上げたことが好感されました。ロイターによると、同社はAIと高性能コンピューティングが半導体需要を大きく押し上げると見ています。AIインフラ投資の中心企業として、エヌビディアやアップルなどの先端チップ製造を担うTSMCへの期待が改めて高まった形です。 
*関連記事「1.5兆ドル市場の覇者へ。TSMCの最新動向から読み解く、半導体帝国の「死角なき」将来性

エヌビディア(NVDA)

株価変動: +4.39%
詳細: AI半導体の最大手です。前日に終値ベースで過去最高値の225.83ドルを付けた後も買いが続きました。米国政府が輸出規制に対応したH200ハードウェアについて、中国企業約10社への販売を認めたと報じられたことが材料視されました。ただし、中国政府側の反対により、現時点では納入が進んでいないとも報じられています。
*関連記事「エヌビディア株はまだ割安か 5.4兆ドル企業に残るAI成長余地

インテュイティブ・マシーンズ(LUNR)

株価変動: +2.35%
詳細: 宇宙関連企業です。第1四半期売上は市場予想を下回りましたが、英国の衛星関連企業Goonhilly Earth Stationとその米国子会社を買収すると発表したことが材料視されました。宇宙インフラ事業の拡大期待が株価を支えました。

マイクロン・テクノロジー(MU)

株価変動: -3.44%
詳細: メモリー半導体大手です。前日に株価が4.8%上昇し、時価総額が初めて9000億ドルを突破した反動から、利益確定売りが出ました。AI向けメモリー需要への期待は強いものの、急騰後の調整が株価を押し下げました。

インテル(INTC)

株価変動: -3.62%
詳細: 半導体大手です。年初から株価が3倍以上に上昇していた反動で、3営業日連続の下落となりました。バロンズが前月に有望銘柄として取り上げた際には株価が64ドル前後でしたが、その後の急騰を受けて利益確定売りが出やすい状況となっています。

ブリッシュ(BLSH)

株価変動: -5.62%
詳細: 暗号資産取引所を運営する企業です。第1四半期決算で大幅な赤字を計上し、売上も市場予想を下回ったことが嫌気されました。暗号資産関連銘柄の中でも、業績面への不安が株価の重荷となりました。

バイオジェン(BIIB)

株価変動: -6.43%
詳細: バイオ医薬品企業です。実験的なアルツハイマー病治療薬「diranersen」の第2相試験データを発表しました。結果には有望な点もあったものの、投与量の違いと認知機能低下の抑制との間に統計的に有意な関係が確認されなかったことが嫌気されました。

ドキシミティ(DOCS)

株価変動: -23.00%
詳細: 医療従事者向けのデジタルプラットフォームを運営する企業です。2026年度第4四半期の利益が市場予想を下回ったことに加え、2027年度の売上見通しもウォール街の予想を大きく下回りました。成長鈍化への懸念から、株価は急落しました。

*過去記事 株価変動

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