5月8日の米国市場で注目された大きく動いた銘柄

2026年5月8日(金)の米国株式市場は、S&P500が0.8%高、ナスダック総合が1.7%高となり、ともに6週連続上昇で過去最高値を更新しました。ナスダックの6週間上昇率は2009年4月以来の高さとなり、半導体株、とくにメモリ関連株への買いが相場を押し上げました。一方、ダウ平均は12ドル高とほぼ横ばいで、半導体主導の上昇に乗り切れませんでした。4月雇用統計は市場予想を上回った一方、消費者心理指数は予想を下回りました。WTI原油先物は0.6%高の95.42ドルとなり、米国とイランの和平協議の行方が注目されました。

以下は、8日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。

イノデータ(INOD)

株価変動: +86.00%
詳細: AI向けデータエンジニアリングやデータ品質評価サービスを提供する企業です。第1四半期は売上高が前年同期比54%増の9010万ドル、EPSが0.42ドルとなり、いずれも市場予想を大きく上回りました。AIハイパースケーラーとの大型契約で今年5100万ドルの売上が見込まれることも好感され、株価は急騰しました。
*過去記事「AIを育てるデータ企業、イノデータ株に再注目!バロンズが強気評価

ロケット・ラブ(RKLB)

株価変動: +34.22%
詳細: 宇宙打ち上げサービスと宇宙関連技術を提供する企業です。好調な決算に加え、複数の事業面での前向きな発表が評価されました。第2四半期売上高見通しは2億2500万ドル〜2億4000万ドルと、市場予想の2億500万ドルを上回り、株価は大きく上昇しました。
*関連記事「ロケット・ラブ決算で見えた宇宙ビジネスの転換点 防衛需要と垂直統合が支える成長力

アカマイ・テクノロジーズ(AKAM)

株価変動: +26.58%
詳細: コンテンツ配信、クラウド、セキュリティ関連サービスを提供する企業です。大手AIラボが同社のクラウドインフラサービス利用のため、7年間で18億ドルを支払う契約を結んだことが明らかになりました。AIインフラ需要への期待から、株価は急騰しました。

ジェイフロッグ(FROG)

株価変動: +23.73%
詳細: ソフトウェア開発向けの管理・配布インフラを提供する企業です。決算で市場予想を上回る利益を発表し、通期見通しも引き上げました。開発者やAIコーディングエージェントによるソフトウェア作成が増える中、同社サービスへの需要拡大が期待され、株価は大幅高となりました。

サンディスク(SNDK)

株価変動: +16.60%
詳細: NAND型フラッシュメモリやストレージ製品を手がけるメモリ半導体企業です。AIデータセンター向けの記憶装置需要が拡大する中、メモリ株全体への買いが強まりました。メモリ市況の改善期待とAIインフラ投資の拡大が材料視され、株価は大幅高となりました。
*関連記事「メモリ半導体株が歴史的高騰 マイクロンとサンディスクがなお割安に見える理由

マイクロン・テクノロジー(MU)

株価変動: +15.52%
詳細: メモリ半導体大手の企業です。AI向けデータセンター需要の拡大を背景に、DRAMやHBMなど高性能メモリへの期待が高まりました。メモリ市況の回復とAIインフラ投資の継続が評価され、株価は大幅高となりました。
*関連記事「メモリ半導体株が歴史的高騰 マイクロンとサンディスクがなお割安に見える理由

インテル(INTC)

株価変動: +13.96%
詳細: 半導体大手企業です。アップル向けチップ製造で暫定合意に達したとの報道を受け、ファウンドリー事業の再評価が進みました。AI需要を背景にCPUへの注目も高まり、株価は大幅高となりました。
*関連記事「アップルとインテルが再接近 半導体業界の勢力図を変える歴史的合意の意味

モデルナ(MRNA)

株価変動: +11.97%
詳細: mRNAワクチンや治療薬を開発するバイオ医薬品企業です。ハンタウイルスの感染拡大を受け、同社が過去に米陸軍感染症医学研究所とハンタウイルス研究を行っていたことなどに投資家の関心が集まりました。投機的な買いが入り、株価は上昇しました。

アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)

株価変動: +11.44%
詳細: CPUやGPUを手がける半導体企業です。AIエージェント普及によるCPU需要拡大への期待が追い風となり、株価は大幅に上昇しました。 

IREN(IREN)

株価変動: +7.65%
詳細: ビットコイン採掘からAIデータセンター事業へ転換を進める企業です。エヌビディアとのAI関連契約が材料視されました。契約では、エヌビディアがクラウドサービスの対価としてIREN株3000万株を1株70ドルで取得する内容となっており、株価は上昇しました。
*関連記事「IRENはビットコイン銘柄からAI工場銘柄へ エヌビディア提携が変えた評価軸

ブロック(XYZ)

株価変動: +6.72%
詳細: デジタル決済サービスや金融関連サービスを展開する企業です。第1四半期決算で利益が市場予想を上回り、ガイダンスも引き上げました。2月の大規模人員削減後も事業が堅調に推移しているとの安心感から、株価は上昇しました。

エヌビディア(NVDA)

株価変動: +1.75%
詳細: AI半導体やGPUで世界的に高いシェアを持つ企業です。IRENとのAIクラウドサービス契約が注目され、同社株も上昇しました。株価は215.2ドルとなり、4月27日に付けた過去最高終値216.61ドルに近づきました。

トレードデスク(TTD)

株価変動: -1.75%
詳細: 広告テクノロジー企業です。第1四半期の利益が市場予想を下回り、売上高ガイダンスも弱い内容となりました。広告市場における成長鈍化への警戒感が広がり、株価は下落しました。
*関連記事「トレードデスク決算で見えた成長鈍化リスク 広告テックの優等生に何が起きているのか

テラウルフ(WULF)

株価変動: -2.62%
詳細: ビットコイン採掘からデータセンター運営へ転換を進める企業です。最新四半期で大幅な損失を計上したことが嫌気されました。AIデータセンター事業への転換期待はあるものの、短期的な収益悪化が重荷となり、株価は下落しました。

サウンドハウンドAI(SOUN)

株価変動: -7.79%
詳細: 音声認識AI技術を提供する企業です。大型買収を進める中で、最新四半期の損失が市場予想よりやや大きくなりました。2026年売上高見通しは市場予想を上回る水準を維持したものの、赤字拡大への警戒から株価は下落しました。

エクスペディア・グループ(EXPE)

株価変動: -9.02%
詳細: オンライン旅行予約サービスを展開する企業です。最新四半期の総予約額は市場予想を上回ったものの、売上高が予想に届きませんでした。旅行需要の伸びと収益化への懸念が意識され、株価は下落しました。

コアウィーブ(CRWV)

株価変動: -11.40%
詳細: AI向けクラウドコンピューティングサービスを提供する企業です。第1四半期の調整後利益がアナリスト予想に届かず、第2四半期見通しも市場予想を下回りました。AIインフラ需要への期待が高い一方で、短期的な業績への失望から株価は下落しました。
*関連記事「コアウィーブ決算で見えたAIインフラ相場の本質 売上倍増でも株価が下げた理由

フルアー(FLR)

株価変動: -15.21%
詳細: データセンターなどの建設・エンジニアリングを手がける企業です。第1四半期決算で利益が市場予想を下回り、通期見通しも引き下げました。中東の地政学的懸念により一部プロジェクトが一時的に減速したことが重荷となり、株価は大きく下落しました。

アップワーク(UPWK)

株価変動: -16.87%
詳細: フリーランス人材と企業をつなぐオンライン人材プラットフォームを運営する企業です。大規模な事業再構築の一環として、従業員の約4分の1を削減する方針を示しました。成長鈍化やコスト削減への懸念が強まり、株価は急落しました。

ハブスポット(HUBS)

株価変動: -19.03%
詳細: マーケティング、営業、顧客管理向けソフトウェアを提供する企業です。第1四半期決算は市場予想を上回ったものの、AIによるソフトウェア需要の変化への懸念が続きました。第2四半期売上高見通しも市場予想をやや下回り、株価は大きく下落しました。

クラウドフレア(NET)

株価変動: -23.62%
詳細: サイバーセキュリティやネットワークサービスを提供する企業です。第1四半期決算は市場予想を上回ったものの、AIツール導入拡大を理由に少なくとも従業員の20%を削減すると発表しました。人員削減による成長懸念が決算の好材料を打ち消し、株価は急落しました。

*過去記事 株価変動

🎧この記事は音声でもお楽しみいただけます。AIホストによる会話形式で、わかりやすく、さらに深く解説しています。ぜひご活用ください👇

最新情報をチェックしよう!