5月6日の米国市場で注目された大きく動いた銘柄

2026年5月6日(水)の米国株式市場は、ハイテク株主導で大きく上昇し、ナスダック総合は2.0%高、S&P500は1.5%高となり、そろって過去最高値を更新しました。ダウ平均も612ドル高、1.2%上昇し、調整局面を脱しました。原油先物が大きく下落したことに加え、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)の好決算を受けて半導体株に買いが集中しました。一方、ソフトウェア、インターネット、通信株から資金を移す動きも見られ、半導体株への過熱感にはドットコムバブルとの比較も出ています。

以下は、6日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。

フレックス(FLEX)

株価変動: +39.69%
詳細: 電子機器の受託製造を手がける企業です。第4四半期決算で利益が市場予想を上回り、利益見通しも予想を上回りました。さらに、クラウドおよび電力インフラ事業を2027年初めまでに分社化して上場させる計画を示したことが好感されました。

コンパス(COMP)

株価変動: +27.27%
詳細: 不動産テクノロジー企業です。競合Anywhereとの統合効果により、第1四半期売上高が前年同期比99%増の27億ドルとなり、予想外の黒字を計上したことで株価が急騰しました。

スーパー・マイクロ・コンピューター(SMCI)

株価変動: +24.54%
詳細: AIサーバーを手がける米国企業です。2026年度第3四半期決算で利益が市場予想を上回ったことが好感され、株価が大きく上昇しました。一方で、過去の不正疑惑や中国向けサーバー密輸計画に関する米政府の訴追などを背景に、株価は2024年3月の過去最高値から大きく下落した状態が続いています。
*関連記事「スーパーマイクロ株が決算発表後に時間外で急騰 売上未達でも評価された利益率改善

ダヴィータ(DVA)

株価変動: +23.46%
詳細: 腎臓透析サービスを提供する米国のヘルスケア企業です。第1四半期決算で利益と売上高が市場予想を上回り、通期利益見通しも従来の1株13.60〜15.00ドルから14.10〜15.20ドルへ引き上げたことで、株価が急騰しました。

アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)

株価変動: +18.61%
詳細: 半導体大手企業です。第1四半期決算で売上高と利益が市場予想を上回り、重要なデータセンター部門の売上高が前年同期比57%増となったことが好感されました。株価は急騰し、時価総額は初めて6000億ドルを突破しました。
*関連記事「AMD決算が示したAI半導体の転換点 メタとオープンAI契約で成長期待が加速

コーニング(GLW)

株価変動: +12.01%
詳細: ガラス、光ファイバー、光通信部材を手がける米国企業です。エヌビディアと提携し、米国内の光ファイバーおよび光接続製品の生産を大幅に拡大すると発表したことで、AIデータセンター向け光通信需要への期待が高まりました。
*関連記事「コーニングに追い風 エヌビディア提携で見えたAIデータセンター光通信の需要拡大

ロイヤル・カリビアン・グループ(RCL)

株価変動: +8.75%
詳細: 大手クルーズ船運航会社です。原油価格の下落を受けて燃料費上昇への懸念が和らぎ、業績改善期待から株価が上昇しました。

ウーバー・テクノロジーズ(UBER)

株価変動: +8.53%
詳細: ライドシェアとフードデリバリーを展開する米国企業です。第1四半期決算で売上高と総予約額が増加し、利用者数とトリップ数の成長が続いたことが好感されました。一方、売上高は市場予想をやや下回りました。
*関連記事「ウーバー株急騰の理由 決算で見えたロボタクシー時代の勝ち筋

CVSヘルス(CVS)

株価変動: +7.65%
詳細: 薬局、医療保険、ヘルスケアサービスを展開する米国企業です。第1四半期利益が市場予想を上回り、傘下のAetna保険事業で医療費率が前年の87.3%から84.6%へ改善したことが評価されました。

ウォルト・ディズニー(DIS)

株価変動: +7.54%
詳細: メディア、映画、テーマパークを展開する米国エンターテインメント大手です。新CEOのジョシュ・ダマロ氏が株主向け書簡で今後の成長戦略を示し、オープンAIなどとの商業機会にも前向きな姿勢を示したことが材料視されました。

カーニバル(CCL)

株価変動: +6.79%
詳細: 世界的なクルーズ船運航会社です。原油価格の下落により燃料コスト負担の軽減が期待され、クルーズ関連株に買いが入りました。

TSMC(TSM)

株価変動: +6.36%
詳細: 世界最大級の半導体受託製造会社です。AMDの好決算と強気見通しを受けて、AI半導体需要への期待が再び高まり、半導体関連株全体に買いが広がりました。AMD株の急騰をきっかけに世界的な半導体株高が起こり、フィラデルフィア半導体株指数も最高値を更新しました。TSMCはエヌビディアやAMDなどのAI半導体製造を支える中核企業であるため、AIインフラ投資拡大の恩恵を受ける銘柄として買われました。

エヌビディア(NVDA)

株価変動: +5.77%
詳細: AI半導体を手がける米国の大手企業です。AMDの好決算を受けてAI半導体関連株に買いが広がったことに加え、コーニングとの提携によりAIデータセンター向けの光通信インフラ拡大への期待が高まりました。コーニングは米国内の光接続製品の生産能力を大幅に拡大する計画で、エヌビディアのAIサーバー需要を支えるインフラ関連の材料として注目されました。
*関連記事「コーニングに追い風 エヌビディア提携で見えたAIデータセンター光通信の需要拡大

ノルウェージャン・クルーズライン(NCLH)

株価変動: +4.78%
詳細: クルーズ旅行を展開する米国企業です。原油価格の下落が追い風となり、燃料コスト低下による収益改善期待から株価が上昇しました。

インテル(INTC)

株価変動: +4.46%
詳細: 半導体の設計・製造を手がける米国大手企業です。前日に13%上昇した流れに加え、AMDのリサ・スーCEOがAIデータセンターにおけるCPU需要の拡大に言及したことで、CPU市場で強みを持つインテルにも買いが入りました。

ノボ・ノルディスク(NVO)

株価変動: +1.98%
詳細: デンマークの大手製薬会社です。肥満症治療薬「Wegovy」の売上増加を背景に、通期利益見通しを引き上げたことで、米国上場株が上昇しました。

シェブロン(CVX)

株価変動: -3.88%
詳細: 世界的な石油・ガス大手企業です。原油価格が下落したことで、エネルギー関連株への投資家心理が悪化し、株価が下落しました。

エクソンモービル(XOM)

株価変動: -4.00%
詳細: 米国を代表する石油・ガス大手企業です。原油価格の下落が重荷となり、エネルギー株の一角として売られました。

ルメンタム・ホールディングス(LITE)

株価変動: -5.06%
詳細: AIデータセンター向け光通信部品を手がける米国企業です。2026年度第3四半期決算では売上高が前年同期比90%増、調整後EPSも市場予想を上回り、非GAAP営業利益率は32.2%まで改善しました。ただし、売上高が市場予想をわずかに下回ったことや、株価上昇後の利益確定売りにより下落しました。
*関連記事「ルメンタム決算後の売りは転機か 利益率32.2%が映すAI光通信の実需

オクシデンタル・ペトロリアム(OXY)

株価変動: -7.11%
詳細: 米国の大手エネルギー企業です。原油価格の下落を受けてエネルギー株全体に売りが広がり、株価が下落しました。

アップスタート・ホールディングス(UPST)

株価変動: -7.92%
詳細: AIを活用した融資審査プラットフォームを手がける米国企業です。2026年第1四半期決算では売上高が前年同期比44%増となり、融資件数も大きく伸びました。一方で、利益面が市場予想を下回り、成長よりも収益性への懸念が意識されたことで株価は下落しました。
*関連記事「アップスタート株が決算後に急落 売上成長より利益悪化が嫌気された理由

アリスタ・ネットワークス(ANET)

株価変動: -13.61%
詳細: データセンター向けネットワーク機器を手がける米国企業です。第1四半期決算は市場予想を上回ったものの、今四半期の調整後営業利益率見通しが46〜47%と、前年同期の48.8%を下回る水準となったことが嫌気されました。
*関連記事「アリスタ・ネットワークス決算は好調でも株価急落 AI需要の強さと利益率低下リスクをどう見るか

CDW(CDW)

株価変動: -20.32%
詳細: 企業や政府機関向けにIT製品・サービスを提供する米国企業です。第1四半期決算では利益が市場予想並み、売上高は予想を上回りましたが、投資家の期待を十分に満たせなかったとみられ、株価は大きく下落しました。

*過去記事 株価変動

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