4月30日の米国市場で注目された大きく動いた銘柄

2026年4月30日(木)の米国株式市場は、S&P500とナスダック総合指数がそろって過去最高値を更新し、2020年以来の好調な月間成績を記録しました。ナスダックは0.9%高、S&P500は1.0%高、ダウ平均は790ドル高と大幅に上昇しました。メタ・プラットフォームズやマイクロソフト、エヌビディアは決算やAI投資への懸念で下落したものの、AI向け支出が半導体やデータセンター関連企業の追い風になるとの見方から、他の半導体株を中心に買いが広がりました。月末要因も相場を押し上げたとみられます。

以下は、30日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。

クアンタ・サービシズ(PWR)

株価変動: +15.78%
詳細: 電力インフラや送電網、エネルギー関連工事を手がける企業です。第1四半期決算が市場予想を上回り、通期見通しも引き上げたことで買いを集めました。ビッグテック各社がAI向け設備投資を拡大するなか、AIインフラ関連銘柄として注目されました。

クアルコム(QCOM)

株価変動: +15.12%
詳細: スマートフォン向け半導体で知られる半導体企業です。第2四半期決算が市場予想を上回り、データセンター向けプロセッサーへの展開が加速していることを示したことで株価が急騰しました。CEOは、カスタムデータセンターチップの初期出荷が12月四半期に始まる見通しを示しました。
*関連記事「クアルコムの「脱・スマホ」は本物か?データセンター進出が示唆する次なる成長フェーズ

ハーツ・グローバル(HTZ)

株価変動: +13.57%
詳細: レンタカー事業を展開する企業です。ウーバー・テクノロジーズが、ロボタクシー構想を支援するためにハーツ関連会社との戦略的提携を発表したことが材料視されました。自動運転や配車サービスとの連携期待から買いが入りました。

アルファベット(GOOGL)

株価変動: +9.96%
詳細: グーグルを傘下に持つテクノロジー大手です。第1四半期決算が堅調で、特にクラウド部門の売上が63%増加したことが好感されました。AI投資に伴う設備投資の倍増は懸念材料でしたが、クラウド成長が投資家心理を支えました。
*関連記事「アルファベット決算の核心 クラウド利益率33%とAI投資1900億ドルの勝算

キャタピラー(CAT)

株価変動: +9.88%
詳細: 建設機械や鉱山機械を手がける世界的メーカーです。第1四半期決算が市場予想を上回り、通期見通しも引き上げたことで株価が上昇しました。CEOは記録的な受注残が今後の成長を支えるとの見方を示しました。

イーライ・リリー(LLY)

株価変動: +9.80%
詳細: 医薬品大手です。糖尿病治療薬Mounjaroと肥満症治療薬Zepboundの売上増加が寄与し、第1四半期に好決算を発表しました。両製品の売上が全体の半分超を占めたことに加え、通期の利益と売上見通しを引き上げたことが好感されました。

ロイヤル・カリビアン・グループ(RCL)

株価変動: +3.84%
詳細: クルーズ旅行を運営する企業です。燃料費上昇を理由に通期利益見通しを引き下げたものの、見通しの水準が市場予想を上回ったことで株価は上昇しました。旅行需要の底堅さが評価されました。

アマゾン・ドット・コム(AMZN)

株価変動: +0.77%
詳細: ECとクラウド事業を展開する巨大テクノロジー企業です。第1四半期の利益と売上が市場予想を上回り、AIチップに関する前向きなコメントも評価されました。AWSの売上は28%増となり、15四半期ぶりの高成長となりました。
*関連記事「アマゾン決算発表で見えたAI投資の本気度 AWS再加速とTrainium需要の衝撃

フォード・モーター(F)

株価変動: -1.31%
詳細: 米国の大手自動車メーカーです。第1四半期利益は市場予想を大きく上回り、通期見通しも引き上げました。しかし、インフレによるコスト増が10億ドル追加で発生したことへの懸念に十分対応できなかったため、株価は下落しました。

マイクロソフト(MSFT)

株価変動: -3.93%
詳細: クラウド、ソフトウェア、AI事業を展開する巨大テクノロジー企業です。Azureの売上成長は堅調だったものの、設備投資見通しの大きさが嫌気されました。2026年の設備投資額は約1900億ドルと見込まれ、市場予想の1600億ドルを大きく上回りました。
*関連記事「マイクロソフト決算発表で見えたAI覇権戦略 Azure急成長と巨額投資の行方

マスターカード(MA)

株価変動: -4.25%
詳細: 世界的な決済ネットワーク企業です。四半期利益は市場予想を上回り、2026年の売上成長見通しの上限も引き上げました。それでも株価は下落し、投資家は好決算よりも今後の成長持続性やバリュエーションを慎重に見た可能性があります。

エヌビディア(NVDA)

株価変動: -4.63%
詳細: AI半導体市場をリードする企業です。アルファベットのTPUやアマゾンのTrainiumなど、クラウド大手による自社開発AIチップの存在感が高まり、競争激化への警戒感から株価が下落しました。
*関連記事「AI半導体市場の分岐点:エヌビディアの独走を脅かす「自社製チップ」と「多極化」の波

メタ・プラットフォームズ(META)

株価変動: -8.55%
詳細: FacebookやInstagramを運営するテクノロジー企業です。第1四半期利益は市場予想を上回ったものの、通期の設備投資見通しを引き上げたことが嫌気されました。メタは他のクラウド大手と異なり、公開クラウド事業を持たないため、AI投資の回収に対する市場の不安が強まりました。
*関連記事「メタ決算発表で株価急落 好業績でも嫌われたAI投資1350億ドル

ウェイフェア(W)

株価変動: -12.75%
詳細: 家具やインテリア用品のオンライン販売を手がける企業です。第1四半期利益が市場予想を下回ったことで株価が大きく下落しました。CEOは住宅関連消費が不安定ななかでも同社は市場全体を上回ったと説明しましたが、投資家の反応は厳しいものとなりました。

*過去記事 株価変動

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