4月23日の米国市場で注目された大きく動いた銘柄

2026年4月23日(木)の米国株式市場は、主要ハイテク企業の決算発表が相場を支えきれず、ナスダック総合指数が0.9%安、S&P500種指数が0.4%安、ダウ平均も180ドル安となりました。テスラの決算を受けた下落に加え、IBMやサービスナウの弱い反応が重荷となり、とくにソフトウェア株が売られました。一方、テキサス・インスツルメンツ決算を受けて半導体株は堅調で、フィラデルフィア半導体株指数は17日続伸となりました。原油高も重なり、相場全体は利益確定売りが優勢でした。

以下は、23日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。

ユナイテッド・レンタルズ(URI)

株価変動: +22.92%
詳細: 建設機械や産業機械のレンタルを手がける大手企業です。2026年第1四半期決算で売上と利益が市場予想を上回り、通期売上見通しも引き上げたことが好感され、大きく上昇しました。

テキサス・インスツルメンツ(TXN)

株価変動: +19.43%
詳細: アナログ半導体で世界的に強い半導体メーカーです。2026年第1四半期決算で売上と利益が市場予想を大きく上回り、第2四半期見通しも堅調だったことから急伸しました。データセンター売上が前年同期比90%増と強く、AIインフラ拡大の恩恵を受ける存在として再評価されました。さらに、大型投資の一巡で資本支出が正常化し、収穫フェーズ入りへの期待も高まりました。
*関連記事「「地味な巨像」の覚醒:テキサス・インスツルメンツに見るアナログ半導体の新たな成長フェーズ

オン・セミコンダクター(ON)

株価変動: +9.88%
詳細: パワー半導体や車載・産業向け半導体を手がける大手企業です。テキサス・インスツルメンツの好決算が、アナログ半導体セクター全体の回復シグナルとして受け止められたことで買われました。

アナログ・デバイセズ(ADI)

株価変動: +5.89%
詳細: 高性能アナログ半導体や信号処理半導体に強みを持つ大手メーカーです。テキサス・インスツルメンツの決算を受けて、産業向け需要の底打ちやAIインフラ関連需要の広がりがアナログ半導体全体に及ぶとの見方が強まり、同社株も上昇しました。

オクロ(OKLO)

株価変動: +5.59%
詳細: 次世代の小型原子炉開発を手がける原子力スタートアップです。エヌビディアと提携し、ロスアラモス国立研究所で進める核燃料研究にAIインフラを活用すると発表したことが材料視されました。AIと原子力の接点を示すニュースとして注目されました。

パルトグループ(PHM)

株価変動: +2.41%
詳細: 米国の大手住宅建設会社です。2026年第1四半期決算は利益が市場予想を下回った一方で、売上は予想を上回りました。強弱まじる内容でしたが、売上の底堅さが一定の評価につながりました。

クオンタムスケープ(QS)

株価変動: +1.37%
詳細: 次世代EV向け全固体電池の開発を進める企業です。2026年第1四半期は赤字決算だったものの、自動車以外の分野からの関心拡大や、AIデータセンター向けの可能性に言及したことが支えとなり、上昇して終えました。

ハネウェル・インターナショナル(HON)

株価変動: -2.56%
詳細: 航空宇宙や産業機器、自動化分野を手がける複合企業です。2026年第1四半期の利益成長は市場予想を上回りましたが、航空宇宙・防衛関連株には予算配分の不透明感やエネルギーコスト上昇への懸念があり、株価は下落しました。

ラム・リサーチ(LRCX)

株価変動: -2.63%
詳細: 半導体製造装置を手がける大手企業です。2026会計年度第3四半期決算で売上と利益は市場予想を上回りましたが、AIブームを背景に期待が先行していたこともあり、好決算でも利益確定売りが優勢となりました。

テスラ(TSLA)

株価変動: -3.56%
詳細: 電気自動車大手です。2026年第1四半期決算では市場予想を上回る利益を確保したものの、設備投資計画の引き上げに加え、イーロン・マスクCEOがロボタクシー事業の立ち上がりは緩やかで、2026年の大きな売上貢献は見込みにくいと述べたことが嫌気されました。
*関連記事「テスラ第1四半期決算:大幅増益も、巨額の先行投資と次世代プロジェクトの遅れに市場は警戒

ロッキード・マーチン(LMT)

株価変動: -4.62%
詳細: 米国を代表する防衛大手です。2026年第1四半期決算は市場予想を下回り、通期見通しは据え置かれました。フリーキャッシュフロー目標は維持したものの、決算内容の弱さが意識されて売られました。

ブラックストーン(BX)

株価変動: -5.70%
詳細: 世界最大級のオルタナティブ資産運用会社です。分配可能利益は市場予想を上回りましたが、プライベートクレジットや保険関連事業のリターンが歴史的に低い水準だったことが嫌気され、株価は下落しました。

インテュイット(INTU)

株価変動: -6.21%
詳細: 会計・税務ソフトや個人向け金融ソフトを展開する大手ソフトウェア企業です。IBMやサービスナウの決算をきっかけにソフトウェア株全体へ売りが広がる中で連れ安となりました。ソフトウェアETFの下落も重なり、個別材料よりもセクター全体の調整色が強く意識されました。

IBM(IBM)

株価変動: -8.25%
詳細: エンタープライズITやコンサルティング、ソフトウェアを展開する老舗テクノロジー企業です。2026年第1四半期決算は市場予想を上回ったものの、通期見通しを引き上げなかったことが投資家の失望を招きました。好決算でも上方修正がなければ評価されにくい地合いが表れました。
*関連記事「IBM決算の核心 メインフレーム好調でも評価が上がらない背景

セールスフォース(CRM)

株価変動: -8.69%
詳細: 企業向け顧客管理ソフトを主力とする大手ソフトウェア企業です。サービスナウやIBMの決算をきっかけに、ソフトウェア業界全体の成長鈍化や企業のIT予算がAIインフラへ再配分される構造的な逆風が意識され、決算発表がなかったにもかかわらず連れ安となりました。

ワークデイ(WDAY)

株価変動: -9.42%
詳細: 人事・財務向けクラウドソフトを提供する大手SaaS企業です。IBMやサービスナウのインライン決算に対する失望売りがソフトウェア株全体へ波及する中で売られました。

フリーポート・マクモラン(FCX)

株価変動: -12.62%
詳細: 銅や金の生産を手がける資源大手です。2026年第1四半期は金と銅の販売量が減少しました。2025年9月にインドネシア鉱山で発生した致命的な土砂流入事故の影響で生産遅延が続いており、業績悪化懸念から大きく下落しました。

サービスナウ(NOW)

株価変動: -17.75%
詳細: 企業向け業務ソフトウェアを提供する大手ソフトウェア企業です。2026年第1四半期決算は市場予想におおむね一致したものの、強い上振れを期待していた投資家には物足りない内容と受け止められました。
*関連記事「サービスナウ決算の盲点 株価18%安でもAI成長を悲観しきれない理由

*過去記事 株価変動

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