新CEOアベル氏が明言!バークシャーが「一生持ち続ける」と決めた最強の4銘柄とは?

  • 2026年3月2日
  • 2026年3月2日
  • BS余話

グレッグ・アベル氏が2026年2月28日にCEOとして初めて公開した株主への手紙は、ウォーレン・バフェット氏という巨星が経営の一線を退いた後のバークシャー・ハサウェイ(BRK.B)がどのような道を歩むのかを雄弁に物語っています。今回示された「永久保有」に近い4つの銘柄と、ポートフォリオの運用方針の変化から、同社の将来性を分析します。

継承される価値観と「選別」のメッセージ

アベル氏は、アップル(AAPL)、アメリカン・エキスプレス(AXP)、コカ・コーラ(KO)、ムーディーズ(MCO)の4社を、数十年にわたって複利効果を生み出すことが期待できる特別な企業として位置づけました。これらは単なる投資先ではなく、バークシャーのアイデンティティそのものであると言えます。

注目すべきは、かつての主力銘柄であったバンク・オブ・アメリカ(BAC)やシェブロン(CVX)がこの「コア銘柄」リストに含まれなかった点です。特にバンク・オブ・アメリカについては、過去18ヶ月で保有株数を5億1700万株にまで半減させています。ここからは、新体制下のバークシャーが、従来の「金融・エネルギーへの重き」から、より強固なブランド力とキャッシュフローを持つ「消費者・サービス・テック」へと、ポートフォリオの純度を高めようとしている意図が読み取れます。

アップル株の圧縮が意味する現金重視の戦略

アップルに対する投資判断は、新体制の合理性を象徴しています。バフェット氏の時代から数えてピーク時から約80%も保有量を減らし、2億2700万株まで圧縮した事実は、一見するとネガティブに映るかもしれません。しかし、アベル氏がこれ以上の削減を示唆しなかったことは、現在の保有水準がバークシャーにとっての「適正な永久保有枠」に達したことを意味しています。

取得単価が1株あたり約27ドルであるのに対し、現在の株価が264ドルに達している状況を考えると、含み益の確定によって得られた膨大なキャッシュは、次なる大規模買収や事業投資への備えとなります。これは、ポートフォリオの柔軟性を維持しつつ、長期的な安定成長を担保するための高度な資本配分であると評価できます。

日本株への注力とグローバル分散の深化

アベル氏は、日本の商社5社への350億ドルの投資を、前述の4銘柄と同等の重要拠点として分類しました。これはバークシャーが米国一辺倒の投資から、よりグローバルな視点での価値創出に舵を切っている証拠です。日本の商社が持つ多角的な事業構造と安定した配当は、バフェット氏が好んだ「理解しやすく、リーダーが信頼できる」という基準に合致しています。

9つの銘柄でポートフォリオの3分の2を占めるという極めて集中した投資スタイルは、今後も継続されることが明白となりました。これは、市場全体に投資するインデックス運用とは対照的であり、選び抜いた少数の「勝者」と共に歩むというバークシャーの伝統が、アベル体制でも揺るぎないものであることを示しています。

運用体制の変化と今後の成長性

今後の大きな懸念点として、デイリー・マネジメント(日常的な運用管理)の不透明さが挙げられるかもしれません。トッド・コームズ氏が去り、テッド・ウェシュラー氏の管理範囲が全体の6%に留まる中で、投資経験の少ないアベル氏が最終責任を負う形となります。

しかし、これは「頻繁な売買を行わない」というアベル氏の宣言の裏返しでもあります。バフェット氏が週5日出勤し、アドバイザーとして控えている体制も、急激な変調を防ぐ重石となるはずです。新しい銘柄を次々と発掘する「攻め」のフェーズから、選りすぐった超優良企業の成長を静かに見守り、得られた利益を再投資する「守りと深化」のフェーズへ移行したと言えます。

アベル氏が率いるこれからのバークシャーは、派手な銘柄入れ替えによる短期的なリターンを追うのではなく、強固な事業基盤を持つ「永久銘柄」と共に、より堅実で予測可能性の高い成長を目指していくと考えられます。

情報ソース: MarketWatch: “ Berkshire Hathaway’s CEO Suggests These 4 Companies Are Forever Stocks” (By Andrew Bary, Feb 28, 2026)

※本記事は情報の提供を目的としており、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資は自己責任で行ってください。

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