2025年11月21日(金)の米国株式市場は幅広く上昇し、ダウは約500ドル高、S&P500とナスダックも揃って上昇しました。NY連銀ウィリアムズ総裁が近い将来の追加利下げに言及したことで、12月利下げ確率は70％へ急上昇。株式と債券に資金が流入し、S&P500の全11セクターが上昇。投資家はAI関連の不透明感や押し目買いのタイミングを探る中、年末に向けて利益確定の動きも意識される展開となりました。
以下は、21日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。
エンビリ(NVRI)
株価変動: +28.22%
詳細: 環境サービス企業です。クリーンアース事業をヴェオリアへ30.4億ドルで売却すると発表し、株価が急騰しました。
ロス・ストアーズ(ROST)
株価変動: +8.41%
詳細: オフプライス小売企業です。通期利益見通しの上方修正が好感され、大幅高となりました。
ギャップ(GAP)
株価変動: +8.24%
詳細: アパレル小売企業です。既存店売上が予想を上回り、利益も市場予想を超えて大きく上昇しました。
インテュイット(INTU)
株価変動: +4.03%
詳細: TurboTaxなどを提供するソフトウェア企業です。売上・利益が予想超えで、AI製品による成長期待が株価を押し上げました。
アルファベット(GOOGL)
株価変動: +3.53%
詳細: グーグルの親会社です。時価総額がマイクロソフトを上回り、米国3位に浮上しました。
インテル(INTC)
株価変動: +2.62%
詳細: 半導体メーカーです。TSMCの元社員によるデータ持ち出し疑惑をCEOが否定し、安心感から上昇しました。
イーライ・リリー(LLY)
株価変動: +1.57%
詳細: 製薬大手です。時価総額が1兆ドルに到達し、株価も堅調に推移しました。
BJ’sホールセールクラブ(BJ)
株価変動: +1.13%
詳細: 会員制倉庫型スーパーです。利益は予想超えでしたが既存店売上は未達、それでも株価は上昇しました。
エヌビディア(NVDA)
株価変動: -0.97%
詳細: 半導体メーカーです。好決算を発表したものの、AI投資への市場の慎重姿勢から株価は反落しました。
＊関連記事「エヌビディア続落は「絶好の拾い場」か？――株価178ドル台でも揺るがない実需の強さ」
ストラテジー(MSTR)
株価変動: -3.74%
詳細: ビットコイン関連企業です。MSCIが暗号資産企業の指数採用を見直す可能性があり下落しました。
オラクル(ORCL)
株価変動: -5.66%
詳細: ソフトウェア大手です。AIバブル懸念と負債増加が嫌気され、S&P500で最も下落しました。
ビーバ・システムズ(VEEV)
株価変動: -9.77%
詳細: クラウドソフト企業です。Vault CRM導入企業数が予想を下回る見通しで、投資家が失望しました。
エラスティック(ESTC)
株価変動: -14.67%
詳細: 検索・分析ソフト企業です。決算は好調ながらクラウド売上減速への警戒で大幅に売られました。
＊過去記事 株価変動
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