11月12日の米国市場で注目された大きく動いた銘柄

2025年11月12日(水)の米国株式市場は、ダウ平均株価が初めて4万8000ドルを突破し、327ドル(0.7%)上昇しました。S&P500は0.1%高、ナスダック総合は0.3%下落しました。好調な相場を背景にダウはわずか13営業日で1,000ドル上昇と、2021年以来の最速ペースを記録しています。

以下は、12日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。

オン・ホールディング (ONON)

株価変動: +17.99%
詳細: スイスのスポーツシューズメーカーで、ランニングシューズやアパレルを世界各国で販売しています。第3四半期の売上と利益が市場予想を上回り、通期見通しも上方修正しました。業績の好調さが評価され、株価は急伸しました。

ビル・ホールディングス (BILL)

株価変動: +11.49%
詳細: 中小企業向けに支払い・経費管理のソフトウェアを提供するフィンテック企業です。同社が事業売却を含む戦略的選択肢を検討しているとブルームバーグが報じました。この報道を受けて買いが集まり、株価は2桁の上昇となりました。

アドバンスト・マイクロ・デバイセズ (AMD)

株価変動: +9.00%
詳細: 半導体大手で、AI向けGPU分野でエヌビディアに次ぐ地位を持つ企業です。CFOが今後3~5年で営業利益率を35%以上に引き上げ、年間EPS20ドル超を目指すと発表しました。強気な中期見通しが投資家の期待を高め、株価が上昇しました。
*関連記事「AMDが新成長戦略を発表、エヌビディアを追撃するAIパワーとは

オクロ (OKLO)

株価変動: +6.67%
詳細: 次世代原子力発電技術を開発する米国スタートアップ企業です。第3四半期は予想を上回る赤字でしたが、アイダホ国立研究所との協業拡大や燃料製造施設の進捗発表が好感され、株価は上昇しました。
*関連記事「オクロ株が上昇した意外な理由――「赤字拡大」でも市場が評価したポイント

AT&T (T)

株価変動: +1.87%
詳細: 米国の大手通信会社で、携帯通信・インターネットサービスを提供しています。キーバンクが投資判断を「オーバーウエート」に引き上げ、目標株価を30ドルに設定しました。競合よりも有利なネットワーク統合能力が評価され、株価は上昇しました。

フォーティネット (FTNT)

株価変動: -1.82%
詳細: サイバーセキュリティ企業で、ファイアウォールやネットワーク保護ソリューションを提供しています。米国大和証券が投資判断を「中立」に引き下げ、目標株価も下方修正したことが嫌気され、株価は下落しました。

シェブロン (CVX)

株価変動: -1.87%
詳細: 米国のエネルギー大手で、石油・ガスの探査や精製を手がけています。テキサス州西部でデータセンター向けの発電施設を2027年までに稼働させる計画を発表しましたが、エネルギー市場の不透明感が重しとなり、株価は下落しました。

USAレアアース (USAR)

株価変動: -4.78%
詳細: レアアース(希土類)採掘・精製を行う米国企業です。英国が同社による金属・合金メーカー「レス・コモン・メタルズ」の買収を承認したと発表しましたが、材料出尽くし感から株価は下落しました。

サークル・インターネット・グループ (CRCL)

株価変動: -12.21%
詳細: ステーブルコイン「USDC」を発行する米国の暗号資産関連企業です。第3四半期の決算は予想を上回りましたが、2025年の営業費用見通しを引き上げたことが懸念されました。コスト増への警戒感が広がり、株価は大幅に下落しました。
*関連記事「サークル株が急落 好決算でも売られた3つの理由

*過去記事 株価変動

🎧この記事は音声でもお楽しみいただけます。AIホストによる会話形式で、わかりやすく、さらに深く解説しています。ぜひご活用ください👇

最新情報をチェックしよう!