光通信メーカーのルメンタムが急騰、データセンター需要で好決算を発表

  • 2025年11月6日
  • 2025年11月6日
  • BS余話

光通信メーカーのルメンタム・ホールディングス(LITE)の株価が、2025年第1四半期決算の発表を受けて急騰しました。売上と利益がアナリスト予想を上回ったうえ、データセンター関連事業の強い見通しが好感されました。11月5日の米国市場で株価は一時26%高となり、S&Pミッドキャップ400指数で最大の上昇率を記録しました。

売上58%増、AIデータセンター向け需要が成長を牽引

ルメンタムの第1四半期の1株当たり利益は1.10ドルで、予想の1.03ドルを上回りました。売上は5億3,380万ドルと、前年同期比で58%増加し、アナリスト予想の5億2,650万ドルを上回りました。データセンターおよび通信市場の需要が急増しており、AI関連の投資が業績を大きく押し上げています。

ルメンタムは光通信機器やレーザー技術を提供しており、特にデータセンター間接続(DCI)や長距離通信(Long-Haul)向けの需要が堅調に推移しています。過去数年の赤字から脱却し、2025年度は黒字転換、2026年度に向けて更なる成長を見込んでいます。

ガイダンスも強気、AI関連市場が追い風に

ルメンタムは第2四半期の売上見通しを6億3,000万〜6億7,000万ドルと発表し、市場予想(5億6,100万ドル)を大幅に上回りました。1株当たり利益も1.30〜1.50ドルを見込み、アナリスト予想の1.17ドルを超える強気なガイダンスを提示しています。

マイケル・ハールストンCEOは「AIコンピューティングの急拡大を支える幅広い光学製品群により、当社はデータセンターや通信市場で強いモメンタムを維持している」と述べました。

アナリストも一斉に目標株価を引き上げ

決算発表後、ファクトセットによると12人のアナリストがルメンタム株の目標株価を引き上げ、ウォール街の70%以上の機関が「買い」または同等の評価を付けています。株価は年初来で180%以上上昇しており、AIデータセンター関連銘柄の中でも注目度が高まっています。

AI時代を支える光通信の主役へ

エヌビディアなどが牽引するAIデータセンター需要の高まりにより、ルメンタムのような光通信機器メーカーの存在感が一段と増しています。特にAI処理の高速化には光ファイバーを用いた高速通信が不可欠であり、同社の技術力が再評価されつつあります。今回の決算は、その構造的な成長トレンドを裏付けるものといえます。


この記事のようにルメンタムは、AIインフラの急拡大という追い風を受けて業績を急回復させています。今後もAIデータセンター投資が続く限り、同社の成長余地は大きいと見られます。

*過去記事「AIブームの裏側を支える光通信銘柄:見逃せない10社

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