11月4日の米国市場で注目された大きく動いた銘柄

2025年11月4日(火)の米国株式市場は約1か月ぶりの大幅下落となり、S&P500は1.2%安、ナスダックは2%安でした。好調だったAI関連やハイテク株が売られ、投資家のリスク回避姿勢が強まりました。パランティア(PLTR)は好決算でも株価が伸び悩み、モルガン・スタンレーやゴールドマン・サックスのCEOの慎重発言も重なりました。アナリストは、投機的資産全体に売りが波及していると指摘しています。

以下は、4日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。

ハーツ・グローバル (HTZ)

株価変動: +36.23%
詳細: アメリカの大手レンタカー会社で、旅行やビジネス需要に応じた車両レンタルを提供しています。第3四半期決算で2年ぶりの黒字転換を果たし、業績回復が評価され株価は急騰しました。

メッツェラ (MTSR)

株価変動: +20.50%
詳細: 抗肥満症治療薬を開発するバイオテクノロジー企業です。ノボ・ノルディスクによる新たな買収提案が「より優れた条件」と認められたことで、投資家の期待が高まり株価が上昇しました。

サンミナ (SANM)

株価変動: +16.56%
詳細: 電子機器の設計・製造サービスを手掛ける米国企業です。第1四半期の売上と利益見通しがアナリスト予想を上回り、株価は大幅に上昇しました。

ファイザー (PFE)

株価変動: -1.46%
詳細: 世界的な製薬大手で、ワクチンやがん治療薬を開発しています。調整後利益は予想を上回りましたが、コロナ関連製品の売上減少が重しとなりました。

スポティファイ・テクノロジー (SPOT)

株価変動: -2.25%
詳細: 世界最大級の音楽ストリーミングサービスを運営する企業です。ユーザー数の増加は好感されたものの、利益確定売りが優勢となり株価はわずかに下落しました。

アドバンスト・マイクロ・デバイセズ (AMD)

株価変動: -3.70%
詳細: 半導体メーカーで、パソコンやサーバー向けの高性能チップを製造しています。決算発表を控えた様子見の売りが広がり、株価は軟調でした。

ウーバー・テクノロジーズ (UBER)

株価変動: -5.06%
詳細: 世界最大の配車サービス企業です。第3四半期決算で売上は好調だったものの、営業利益が予想を下回ったことで株価は下落しました。

テスラ (TSLA)

株価変動: -5.15%
詳細: 電気自動車と再生可能エネルギー事業を展開する企業です。ノルウェー政府系ファンドがイーロン・マスクCEOの1兆ドル報酬案を否決したことが市場心理を冷やしました。

ショッピファイ (SHOP)

株価変動: -6.94%
詳細: 中小企業向けのEC構築プラットフォームを提供するカナダ企業です。売上は好調だったものの、営業利益が予想を下回り、損失増加が嫌気されて株価は下落しました。
*関連記事「ショッピファイ株が急落!決算好調でも投資家が満足しなかった理由

パランティア・テクノロジーズ (PLTR)

株価変動: -7.94%
詳細: データ分析プラットフォームを提供するソフトウェア企業です。第3四半期決算は予想を上回りましたが、高すぎる株価評価への懸念から利益確定売りが出て株価は下落しました。
*関連記事「パランティアCEO「ソフトウェア企業史上、最高の決算」:第3四半期業績が驚異の伸び

ゾエティス (ZTS)

株価変動: -13.78%
詳細: 世界最大の動物用医薬品メーカーです。四半期の売上が予想を下回り、通期見通しを下方修正しました。ペット向け製品は堅調でしたが、家畜向けが減収となりました。

ノルウェージャン・クルーズライン (NCLH)

株価変動: -15.28%
詳細: 世界的なクルーズ船運航会社です。第3四半期の利益は予想を上回ったものの、売上が予想を下回り、さらに年間見通しを引き下げたことで株価が下落しました。

サレプタ・セラピューティクス (SRPT)

株価変動: -33.74%
詳細: デュシェンヌ型筋ジストロフィー治療薬を開発するバイオ医薬企業です。臨床試験の結果が期待を下回り、投資家の失望売りが広がって株価は急落しました。

*過去記事 株価変動

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