S&P500構成銘柄入れ替え:ハネウェル&デュポン分社が採用へ

  • 2025年10月28日
  • 2025年10月28日
  • BS余話

S&P500指数において、新たにスピンオフ企業2社が採用されることが発表されました。この入れ替えにより既存の2社が除外され、インデックス運用を行う投資家から注目を集めています。

ハネウェルのスピンオフ「ソルスティス」が採用

S&Pグローバルは、ハネウェル(HON)から分社したソルスティス・アドバンスト・マテリアルズ(SOLSV)をS&P500に新規採用すると発表しました。対象となる除外銘柄は、自動車小売大手のカーマックス(KMX)です。

ハネウェル株主には、保有4株につきソルスティス株1株が割り当てられる予定で、同社株は発行前取引(when-issued)として「SOLS」のティッカーで売買されています。

デュポンのスピンオフ企業「クニティー」も採用

さらに、デュポン・ド・ヌムール(DD)から分社したクニティー・エレクトロニクス(Q)もS&P500構成銘柄に追加されます。こちらはイーストマン・ケミカル(EMN)に代わり採用されます。

デュポン株主は、保有2株につきクニティー1株を受け取る形となり、クニティー株も「Q」のティッカーで発行前取引が始まっています。

除外企業は小型株指数へ移行

今回の入れ替えでS&P500から外れる銘柄は以下の2社です。

・カーマックス(KMX)
・イーストマン・ケミカル(EMN)

両社はS&P Small Cap 600指数へ移行し、以下の企業がその指数から除外されます。

・ユサナ・ヘルスサイエンス(USNA)
・カレレス(CAL)

実施スケジュール

指数の入れ替えは2段階で行われます。

・10月31日:ソルスティス、カーマックス、ユサナ
・11月4日:クニティー、イーストマン、カレレス

投資家への影響:売り圧力の緩和に

スピンオフ企業が即座にS&P500へ採用されることで、インデックスファンドによる売却圧力は抑えられます。本来、採用がなければ指数連動型ファンドは売却を余儀なくされるためです。

今回の構成変更によってスピンオフ企業にも資金流入が期待され、今後の株価動向が注目されます。

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