米投資銀行のJPモルガン（JPM）は、クラウドデータプラットフォーム企業スノーフレーク（SNOW）に対して「オーバーウェイト（買い）」の投資判断を再確認し、目標株価を255ドルと設定しました。アナリストのマーク・マーフィー氏は、AIエージェントの普及がスノーフレークに大きな追い風になると述べています。
AIエージェントが次のテック成長を牽引
AIエージェントとは、ユーザーの指示を理解し、複数のステップを自動で実行できるプログラムのことです。多くのテクノロジー企業が、AIエージェントが次の成長フェーズを切り開くと期待しています。
JPモルガンのマーフィー氏は、AIエージェントを有効に活用するためには、企業内部のデータが正しく整理・管理されていることが前提条件になると指摘しました。スノーフレークは、データウェアハウスおよびクラウドデータ管理の分野でリーダー的存在です。
企業の75～80％がスノーフレークをAI基盤に選択
マーフィー氏によると、同社が接触した業界関係者の話では、企業の約75〜80％がAI活用のためにスノーフレークを導入し、自社データを統合・整備することを検討しているとのことです。オンプレミス（自社サーバー）環境からクラウドデータプラットフォームへの移行が加速しており、AI導入の第一歩としてスノーフレークが選ばれる傾向が強まっています。
同氏は「AIが企業にデータ整備の必要性を強く意識させる明確な契機となっている。データの一元管理は理論から実践へと移行しており、AI導入の実効性を左右する要因になっている」と述べています。
株価は年初来で62％上昇
この記事の執筆時点で、スノーフレークの株価は前日比4.4％高の252.4ドルとなっており、年初来で63％の上昇を記録しています。AIエージェントの時代を見据え、データインフラの重要性が再認識される中、同社の成長ポテンシャルは高まっています。
まとめ
スノーフレークは、AI時代におけるデータ管理の中心的存在として評価を高めています。JPモルガンのレポートは、AIエージェントの普及が企業のデータ戦略を変革し、その恩恵を最も受ける企業の一つとしてスノーフレークを挙げています。データがAIの基盤となる今、同社の成長ストーリーはさらに続く可能性があります。
＊過去記事はこちら スノーフレーク SNOW
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