AI電力需要の主役、クアンタ・サービシズに注目-バロンズが「買い」推奨!

  • 2025年10月23日
  • 2025年10月23日
  • BS余話

米投資専門誌バロンズは10月21日付の記事で、クアンタ・サービシズ(PWR)を「買い」推奨銘柄として紹介しました。記事では、AI(人工知能)関連の電力需要拡大を背景に、同社が米国の電力インフラ整備で中心的な役割を担っていると評価しています。

AIブームがもたらす電力需要の急拡大

クアンタ・サービシズは、送電線の建設やメンテナンスを手がけるインフラ企業で、電力会社や通信企業などを主要顧客としています。バロンズは、AIデータセンターの建設ラッシュによって電力消費が急増し、老朽化した送電網の近代化が不可欠になっている点を指摘しています。
同誌は、「AIインフラのボトルネックを解消する存在」としてクアンタを高く評価し、「米国経済の基盤を支える不可欠な企業」としています。

受注残高360億ドル 長期的な成長が見通せる

記事によると、クアンタの受注残高は360億ドルに達しており、今後数年間にわたる成長の可視性が高いと分析されています。AIデータセンター関連の案件が相次ぐ中、同社は熟練した技術者を多数抱え、他社には真似できないスケールと実行力を持つ点が強みです。
バロンズは、これが「同社のプレミアム評価を正当化する理由」とし、希少価値の高い企業であると強調しました。

収益見通しも堅調 2026年に過去最高益へ

アナリスト予想では、1株当たり利益(EPS)は2026年に12.39ドルへ増加する見通しで、2025年までの2年間で17%以上の成長が見込まれています。株価はすでに年初来で30%超上昇していますが、同誌は「高評価は当然」とし、AI時代に不可欠な企業として長期的な上昇余地を示唆しました。

再生可能エネルギー事業も堅調に推移

クアンタの売上の約3分の1は再生可能エネルギー分野に由来します。一部では政策リスクを懸念する声もありますが、同社のCFOは「2027年まで高い需要が続く」と述べており、太陽光や蓄電設備への投資が安定的に進む見通しです。
また、米財務省による税控除制度の明確化が、開発プロジェクトの進行を後押ししています。

「インフラの要」企業として長期投資に注目

バロンズは、クアンタ・サービシズを「AIと電力の交差点に立つ存在」と表現しています。AIデータセンターの拡大、電力網の再構築、再エネ事業の加速という3つのトレンドが同社の成長を後押ししています。
記事の結論では、「AIインフラの構築を支える中核企業として、今後も安定的に利益を伸ばすだろう」とし、投資家にとっての長期的な買い場としています。

*過去記事「世界貿易の再編で“勝ち組”となる米国株トップ12【2025年版】

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