エヌビディア株に再び強気予想!HSBCが目標株価320ドルに引き上げ、80%の上昇余地

エヌビディア(NVDA)の株価は10月15日午前の取引で1.1%上昇し、181.93ドルとなりました。前日の4.4%下落から反発し、AI向け半導体需要への期待が再び高まっています。競合企業との提携報道による一時的な懸念が薄れ、投資家の注目は再びエヌビディアの成長ポテンシャルに移っています。

HSBCが「買い」に格上げ、目標株価を320ドルに引き上げ

英金融大手HSBCのアナリスト、フランク・リー氏は、エヌビディアの投資格付けを「ホールド」から「買い」に引き上げました。新たな目標株価を200ドルから320ドルに上方修正し、これはウォール街のアナリストの中で最も高い予測値となっています。現在の株価水準から約80%の上昇余地を見込む強気な見通しです。

リー氏は「AI GPU在庫調整リスクが以前より低下した」と指摘し、「スターゲートやオープンAIとの契約だけでも2,510億〜4,000億ドルのAI GPU売上機会がある」と分析しました。これにより、2027年度のデータセンター部門の売上予測を倍増させる可能性があると述べています。

AIチップ市場での優位性を維持

オッペンハイマーのアナリスト、リック・シェーファー氏もエヌビディアを半導体セクターの有力銘柄として推奨しています。シェーファー氏は「AI処理効率(performance-per-watt)が競合他社を上回る」と評価し、目標株価を225ドル、投資格付けを「アウトパフォーム」としています。

また、最新の「SemiAnalysis InferenceMAX」ベンチマークでは、エヌビディアのAIサーバー「GB200 NVL72」がAMD製品を性能・効率の両面で上回ったことが示されています。AIモデルの推論処理(インファレンス)においても高い優位性を発揮しています。

マイクロソフトやNscaleが大規模GPU導入を発表

AIインフラ需要の拡大も追い風となっています。英国のNscale Global Holdingsは、テキサス州とポルトガルの施設に合計11万6,600台のエヌビディア製GPUを導入すると発表しました。このプロジェクトはマイクロソフト(MSFT)とのAIインフラ提携の一環として実施される予定です。

このニュースを受けて、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)株は2.3%上昇、ブロードコム(AVGO)は1.5%上昇しました。AI関連株全体に再び買いが集まる展開となっています。

エヌビディア株の見通し

AIデータセンター向け需要が引き続き旺盛であること、さらに主要テクノロジー企業とのパートナーシップ拡大が続いていることから、エヌビディア株は中長期的にも成長余地が大きいと見られます。ウォール街で最も強気な320ドルの目標株価は、AIブームの次の波を示唆するものといえます。

*過去記事はこちら  エヌビディアNVDA

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