アップル(AAPL)は10月15日、AI処理性能を大幅に強化した新しいMacBook ProとiPad Proを発表しました。両製品には同社の最新チップ「M5」が搭載され、AIタスクの高速処理と電力効率の向上を実現しています。あわせて、アップグレード版のVision Proヘッドセットも登場しました。
M5チップがもたらすAI性能の飛躍
アップルのハードウェア技術担当上級副社長ジョニー・スルージ氏は、「M5はAI性能における次の大きな飛躍を実現する」と述べています。M5チップは、GPUベースのAIワークロードを従来のM4チップよりも高速に処理することができるよう設計されています。これにより、AIを活用するアプリケーションの動作がよりスムーズになり、ユーザー体験が一段と向上します。
新型MacBook Proの特徴と価格
発表された14インチのMacBook Proは、M5チップを搭載することでAIタスク処理が大幅に向上しました。価格は1,500ドルからで、最大24時間のバッテリー駆動が可能とされています。これにより、AIアシスタントや画像生成ツールなど、高負荷のAI処理を伴う作業でも長時間の利用が可能になります。
新型iPad ProのAI性能はM4比3.5倍
同時に発表された新しいiPad Proは、前モデルのM4チップ搭載機に比べてAI性能が最大3.5倍に向上しています。価格は999ドルからで、クリエイターやビジネスユーザー向けに設計されています。アップルのハードウェアエンジニアリング担当上級副社長ジョン・ターナス氏は「M5を搭載したiPad Proは創造性と生産性の可能性を無限に広げる」とコメントしています。
Vision Proもアップグレード、AI対応を強化
アップルは同時に、M5チップを搭載したアップグレード版のVision Proヘッドセットも発表しました。これにより、AIを活用した3D映像体験や没入型アプリケーションの処理能力が向上し、よりリアルで滑らかな体験が可能になります。
発売日と今後の展望
すべての新製品はすでに予約注文が可能で、10月22日から店頭販売が開始されます。今回の発表は、1か月前に行われたiPhone 17シリーズやApple Watch、AirPodsの新モデルに続く動きです。2024年に発表された「Apple Intelligence」を中核とするAI戦略のもと、アップルはすべての製品をAI対応へと進化させています。
AI機能を強化したM5チップの登場は、同社がAI時代のハードウェア主導の成長に向けてさらに一歩踏み出したことを示しています。今後の売上動向やユーザーからの評価が注目されます。
*過去記事はこちら アップル AAPL
🎧この記事は音声でもお楽しみいただけます。AIホストによる会話形式で、わかりやすく、さらに深く解説しています。ぜひご活用ください👇