投資家が注目!人気急上昇中のアクティブETFトップ3

  • 2025年10月13日
  • 2025年10月13日
  • BS余話

アクティブ運用型ETFが投資家の間で人気を集めています。バロンズによると、アクティブETFの運用資産はすでに1兆ドルを超え、今年のETF流入額の約3分の1を占めるまでに成長しています。長年インデックス連動型ETFの陰に隠れていたこの分野が、いま本格的に脚光を浴びています。

ここでは、バロンズが取り上げた注目の3つのアクティブETFを紹介します。

JPMorgan Equity Premium ETF(JEPI)

運用資産が410億ドルと、アクティブETFの中で最大規模を誇ります。S&P500に連動する大型株を保有しつつ、その株に対して「カバードコール」と呼ばれるオプション取引を行っています。カバードコールとは、保有している株を一定の価格で売る権利(コールオプション)を他の投資家に売ることで、オプション料(プレミアム)を受け取る仕組みです。このプレミアム収入が定期的な利益となり、安定した7%前後の利回りを実現しています。
ただし、株価上昇局面ではオプションが行使されるため、上昇余地が限定される点が特徴です。一方で、オプションプレミアムによる収入が下落局面のクッションとなります。2025年はS&P500の約16%上昇に対し、このETFのトータルリターンは5.4%にとどまっていますが、高配当を重視する投資家にとっては依然として魅力的です。

Dimensional US Core Equity 2 ETF(DFAC)

運用資産規模で第2位となるETFで、もともとは投資信託としてスタートし、2021年にETFへ転換しました。モーニングスターによると、小型株や割安株、高収益企業を重視する戦略を採用しています。
直近ではエネルギーや産業株をオーバーウェイトし、テクノロジー株をアンダーウェイトにしており、AI関連株の過熱懸念を踏まえたポジションとなっています。これまでのパフォーマンスはやや劣後していますが、AIバブルの反動局面では再評価される可能性があります。

Fidelity Total Bond ETF(FBND)

2014年に設定された、運用資産210億ドル規模のアクティブ債券ETFです。投資適格債を80%、ハイイールド債を最大20%まで組み入れる戦略を採用。
過去10年間の平均リターンは年率2.9%で、代表的なインデックス型のiShares Core U.S. Aggregate Bond ETF(AGG)の1.8%を上回っています。債券市場におけるアクティブ運用の優位性を示す好例といえるでしょう。

まとめ

アクティブETFは単にS&P500の代替ではなく、ポートフォリオの空白を埋める新しいツールとして注目されています。シティリサーチのアナリストは「これは単なるパフォーマンス比較ではなく、投資家に多様な選択肢を提供する動きだ」と述べています。

伝統的なインデックス投資を補完する形で、アクティブETFが今後さらに存在感を高めていく可能性があります。

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