ネットフリックス株は再上昇へ?広告事業が次の成長エンジンに

2025年10月7日、米調査会社シーポート・リサーチ・パートナーズはネットフリックス(NFLX)の投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を1,385ドルに設定しました。アナリストのデビッド・ジョイス氏は、同社の広告事業が今後数年で大きく成長するとの見方を示しています。株価は同日2.4%上昇し、約1,200ドルで取引を終えました。

広告事業が次の成長エンジンに

ジョイス氏によると、ネットフリックスは低価格の広告付きサブスクリプション層を本格的に拡大しており、これが広告収入を大きく押し上げる見通しです。同氏は2025年に広告収入が31億ドルに達し、2030年には160億ドルに拡大する可能性があると試算しています。広告インフラの整備が進む中で、今後の収益化加速が期待されています。

ネットフリックスの2024年の売上は前年比16%増の390億ドル。今年第2四半期には純利益が前年同期比45%増、売上も16%増と堅調な成長を示しました。市場では一時的な調整があったものの、シーポートは「この消化期間を経て、再び成長局面に入る」と予測しています。

広告モデルでアマゾンを追う

記事では、アマゾン・プライム・ビデオなど一部の競合が広告モデルの展開で先行している点にも触れています。ただしジョイス氏は、ネットフリックスの利用時間とコンテンツ品質が引き続き強力な成長ドライバーになると指摘しています。

低価格の広告付きプラン(月額7.99ドル)は、従来のプレミアムプラン(月額24.99ドル)よりも手頃で、解約抑制や新規顧客獲得に寄与しています。広告付きプランの利用拡大が、同社の収益多様化を後押ししています。

2030年に1兆ドル企業を目指す

ウォール・ストリート・ジャーナルの報道によると、ネットフリックスは2030年までに売上を倍増させ、時価総額1兆ドルを目指しているといいます。現在の時価総額は約4,940億ドル。世界の加入者数を2024年末の3億人超から4億人に増やし、営業利益を約3倍に拡大する計画です。

広告モデルの成長、グローバル加入者拡大、そして強力なオリジナルコンテンツ。この3つの柱がそろえば、ネットフリックス株の上昇余地はまだ大きいと見られています。

*過去記事はこちら ネットフリックス NFLX

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