インテル株が急騰、アップルに出資を打診か

2025年9月24日、インテル(INTC)の株価は前日比で6.4%上昇し、31.22ドルで取引を終えました。この上昇は、同社がアップル(AAPL)に対して出資を打診しているとの報道を受けたものです。時間外取引でも2%高となっています。

一方、アップルの株価は0.8%下落し、その後の時間外取引では横ばいの動きとなりました。

インテルが資金調達を加速させる背景

ブルームバーグの報道によれば、インテルはアップルに対して初期段階の出資交渉を行っているとのことです。交渉はまだ初期段階であり、合意に至るかどうかは不透明です。インテルとアップルの両社とも、この報道に関してコメントを控えています。

インテルはここ数カ月で積極的に資本調達を進めており、複数の大型出資を取り付けています。特に注目すべきは、AIデータセンター向けインフラの構築に関連した資金調達です。

エヌビディアやソフトバンクも出資

先週、インテルはエヌビディア(NVDA)との新たなパートナーシップを発表しました。この一環として、エヌビディアはインテルに対して50億ドルの出資を行うことが明らかになりました。これは、AI半導体市場での両社の協業を強化する動きと受け止められています。

さらに、2025年8月には日本のソフトバンク(9984)がインテルに対して20億ドルの出資を行ったことも発表されました。同時期には、アメリカ政府がインテルに対して89億ドル規模の投資を実施することで合意したことも公表されています。

アップルとの提携の意味合い

もし今回の出資交渉が実現すれば、インテルにとっては極めて重要な戦略的提携となります。アップルは独自チップ開発を進めている一方で、AIやデータセンター向けの最先端技術については外部との協業も模索しているとされています。

インテルとしては、AIインフラ競争が激化する中で、自社の製造能力や技術力を活かして新たな顧客との関係を深める絶好の機会です。

今後の展開に注目

現時点では正式な発表はなく、交渉が進展するかどうかは不明です。しかし、インテルによる相次ぐ出資獲得とパートナーシップの構築は、同社がAI時代において再び主役の座を狙っていることを示しています。

アップルとの関係が進展すれば、半導体業界全体にも大きな影響を与える可能性があり、今後の動向が注目されます。

*過去記事「エヌビディアが解決するインテルの課題と、残された最大の問題


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