メモリ関連の半導体企業であるランバス(RMBS)の株価が、過去1週間で約19%上昇しました。AIブームの影響で脚光を浴びつつあるメモリ市場のなかでも、ランバスはその技術的優位性から投資家の注目を集めています。
データセンターDRAMの「純粋なリーダー」として評価
アナリストのケビン・キャシディ氏(ローゼンブラット証券)は、ランバスが「データセンターDRAMのピュアプレイリーダー」であると評価し、目標株価を従来の90ドルから130ドルへ引き上げました。これは2025年9月19日の終値102.35ドルに対して27%の上昇余地を示しています。
ランバスは、GDDR(グラフィックス向け高性能メモリ)などのメモリ関連部品の設計に加え、プロセッサやGPUとの高速なデータ転送を可能にするインターフェースチップも提供しています。これらはAI用途を含む高度なコンピューティング分野で使用されており、今後も継続的な需要が見込まれています。
売上は2025年に40%増加の見込み
アナリスト予測によると、ランバスの半導体売上は2025年に前年比40%成長し、2026年にはさらに20%増加すると見込まれています。この成長は、サーバー1台あたりの部品単価の上昇と、サーバー出荷台数の増加が要因とされています。
また、同社は業界内のライセンス契約見直しにより、会計上の収益認識ルールにおける懸念を解消。これが株価の重しとなっていた背景もあり、改善によって評価が見直されました。
AI時代におけるメモリの重要性
DRAMは従来より重要な部品でしたが、AIの急速な普及により、その役割は一層増しています。とくに生成AIや大規模言語モデルを運用するデータセンターでは、高速・大容量のメモリソリューションが不可欠となっており、ランバスはその最前線に立っていると評価されています。
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