025年9月19日、アップル(AAPL)は最新スマートフォン「iPhone 17」シリーズの販売を全世界で開始しました。市場はこの新製品に好反応を示し、株価も上昇しています。ただし、投資家が本当に注目しているのは、AI戦略の中核とされる次世代Siriの進化です。
iPhone 17の販売開始と株価の反応
9月12日から開始されたiPhone 17シリーズの予約注文は堅調で、正式発売日の19日には世界中のApple Storeに多くのユーザーが訪れました。今回のモデルには、軽量化が特徴の「iPhone 17 Air」や、上位機種の「Pro」「Pro Max」などがラインアップされています。
注目の機能には、改良されたロック画面やスパム通話のフィルタリング機能が含まれ、最新のiOS 26が搭載されています。株式市場でもこの盛り上がりを反映し、同日のアップル株は1.7%上昇して240.68ドルとなり、2月28日以来の高値を付けました。
Siriの強化版AIチャットボットの登場はいつ?
一方、投資家の期待が高まっているのが「Siriの進化」です。アップルはAI分野での競争に本格参入するため、より高度なチャットボット型Siriの開発を進めていますが、その正式リリース時期はまだ明らかにされていません。
7月の決算説明会でティム・クックCEOは「開発は順調」と述べたものの、具体的なタイムラインは示していないことから、一部の投資家は慎重な姿勢を崩していません。
アナリストはiPhoneの将来に強気
J.P.モルガンのアナリストであるサミック・チャタジー氏は、アップル株に対する「オーバーウェイト」の評価を再確認し、目標株価を255ドルから280ドルへ引き上げました。
チャタジー氏によれば、iPhone 17の初期需要は予想を上回っており、2026年の販売台数は前年比2%増の2億3600万台と予測。このトレンドが続けば、iPhoneの売上成長率は今後中高シングル・ディジット(5〜9%)で推移すると見込まれます。
さらに、2026年後半には折りたたみ型iPhoneの登場が噂されており、2027年にはiPhone事業全体で2桁成長を遂げるとの強気見通しも示されました。
利益率の改善とコスト増のバランス
米中貿易摩擦の緩和により、関税負担が軽減されることもあり、今後はアップルの粗利益率も大幅に改善すると予想されています。ただし、Apple Intelligence関連の研究開発費などが増加するため、営業費用の上昇も同時に織り込む必要があるとチャタジー氏は述べています。
まとめ:短期の関心はiPhone、長期のカギはAI
iPhone 17の好調な滑り出しは、アップル株にとってポジティブな材料となりましたが、長期的な株価の牽引役として注目されているのはやはりAI関連の取り組みです。次世代SiriやApple Intelligenceの進展が今後のアップルの成長ドライバーとなるか、引き続き注視されます。
*過去記事はこちら アップル AAPL
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