エヌビディア株が再加速!オラクルAI特需がもたらす新たな成長

AIチップの代表格であるエヌビディア(NVDA)の株価は、2025年9月11日木曜日のプレマーケットで0.6%上昇し、178.43ドルをつけました。前日には3.9%の上昇を記録しており、AI市場の活況を背景に買いが続いています。

この急伸の背景には、クラウド大手のオラクル(ORCL)によるAI関連事業の爆発的な受注拡大があります。オラクルは8月末締めの四半期決算で、将来契約収益として3,170億ドルを追加したと発表し、AI関連企業にとっての強い成長シグナルとなりました。

エヌビディアに強気転換、D.A. デビッドソンが「買い」に格上げ

D.A. デビッドソンのアナリストであるギル・ルリア氏は、これまで数少ないエヌビディア株の懐疑派として知られていましたが、今回のAI需要の加速を受けて、格付けを「中立」から「買い」に引き上げ、目標株価も195ドルから210ドルに修正しました。

ルリア氏は調査ノートで「AIコンピューティング需要の成長は、エヌビディアの来年以降の成長を十分に支える規模になると考えている。いくつかの不安要素はあるものの、それらは同社の成長軌道を変えるほどではない」と述べています。

オープンAIとオラクルの契約がGPU需要を底上げ

ウォール・ストリート・ジャーナルによると、AI開発企業のオープンAIが、オラクルとの間で5年間にわたって3,000億ドル相当のコンピューティングリソースを購入する契約を結んだとのことです。この契約は、GPUベースの演算需要が今後も持続的に増加していくことを示しています。

BNPパリバのアナリストであるデビッド・オコナー氏は、「この契約規模の拡大は、学習と推論の両方に対応するGPUコンピュートの必要性が続いていることを示しており、エヌビディアにとって長期的な追い風になる」とコメントしました。

巨大データセンター需要とエヌビディアの売上機会

オコナー氏は、オラクルのような企業が5,000億ドル規模のクラウドレンタル収益を目指す場合、約1,000億ドルがコンピューティングインフラ投資に向けられ、5ギガワット相当のデータセンター容量が必要になると試算しています。同氏はエヌビディア株に「買い」相当の評価をつけ、目標株価を240ドルとしています。

エヌビディアのジェンスン・フアンCEOは以前、1ギガワットのデータセンターには自社のハードウェアで約350億ドル、さらにその他のコンポーネントで150億ドルが必要と語っており、将来の「AIスーパーファクトリー」は複数ギガワット規模になると見込んでいます。


このように、AIインフラの需要急拡大はエヌビディアにとってポジティブな材料であり、クラウド市場の成長とともに同社のハードウェア需要も今後さらに拡大する可能性があります。特に、オラクルとオープンAIの大型契約は、GPU市場に対する信頼性と長期的な成長シナリオを裏付ける事例といえそうです。

*過去記事はこちら  エヌビディアNVDA

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