アップル株はまだ上がる?iPhone 17とAIで20%超の上昇余地

2025年9月9日、アップル(AAPL)が最新のiPhone 17シリーズを発表しましたが、株価は発表後にやや下落しています。しかし一部のウォール街アナリストは、むしろここから20%以上の上昇余地があると見ており、その理由として以下の3つをあげています。

理由1:iPhone 17「Air」の高価格戦略

今回のイベントで注目を集めたのは、薄型設計の「iPhone Air」です。価格は999ドルと、従来の中価格帯モデルよりも高めに設定されています。これにより、799ドルのモデルから顧客を移行させることで「販売ミックス」が改善し、平均販売価格(ASP)の上昇が期待されます。

この戦略は特に中国市場や欧州などでのシェア拡大につながる可能性があるとされており、単なるスペック強化だけでなく、デザイン面の刷新がグローバルな訴求力を持つと見られています。

理由2:Googleとの提携による安定収益

検索エンジンのデフォルト設定に関する米司法省の反トラスト訴訟において、Googleがアップルに支払いを継続できるという判決が出たこともポジティブ材料です。Googleの親会社であるアルファベット(GOOGL)は、過去に年間約200億ドルをアップルに支払っていたとされ、今後もこの水準が続くと見込まれています。

このパートナーシップの収益は、アップルのサービス部門における安定した収益源となっており、今後のAI連携によってさらに強化される可能性があります。

理由3:SiriのAIアップグレードへの期待

一部では「Siriの進化が遅れている」との批判もありますが、ブルームバーグによると、アップルはGoogle開発の生成AIを活用する形でSiriの大幅アップグレードを検討しているとの報道も出ています。これが実現すれば、検索体験の高度化や、デバイス全体のAI活用により、アップルエコシステムの価値を高めることができるでしょう。

アナリストによれば、短期的な不安定さがあっても、アップルが市場シェアを失っている兆候はなく、長期的には粘り強い取り組みが報われると指摘しています。

株価ターゲットは290ドルへ上方修正

上記3つの要素を踏まえ、メリウス・リサーチのアナリストは、アップル株に対して「買い」評価を継続し、ターゲット株価を従来の260ドルから290ドルに引き上げました。これは2027年度の予想EPSに30倍のPERをかけた水準であり、現在の株価(約233ドル)からは約24%の上昇余地があると見ています。

*過去記事はこちら アップル AAPL

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