ピュア・ストレージ株が29%急騰!メタとの提携が追い風に

  • 2025年8月29日
  • 2025年8月29日
  • BS余話

ピュア・ストレージ(PSTG)の株価が2025年8月28日に29%上昇し、過去最大の1日あたり上昇率を記録しました。これは、同社がメタ・プラットフォームズ(META)向けにフラッシュストレージ製品「DirectFlash」の出荷を進めると発表したことが背景にあります。

好決算とガイダンスの上方修正で株価が急伸

ピュア・ストレージは2025年度第2四半期決算で予想を上回る売上と利益を発表し、通期ガイダンスも引き上げました。この好決算を受けて、アフターマーケットで株価は急騰し、翌日も大幅高を維持しました。

アナリストによると、今回の四半期は「ピュア・ストレージにとって転機」であり、株価の急上昇は正当化されると評価されています。グッゲンハイムは同社株を「買い」と評価し、目標株価を93ドルに据え置いています。

メタとの長期的な関係が成長の起点に

ピュア・ストレージとメタは長年にわたり協業しており、2022年にはAIスーパーコンピュータ「AI Research SuperCluster」向けに同社のストレージ製品を提供したことも発表されています。2025年3月には、メタが「クアッドレベルセル(QLC)ストレージ」の開発をピュア・ストレージと共同で進めていると明かしました。

最新の決算説明会では、CFOのタレク・ロビアティ氏が「2026年度末までにメタ向けに1~2エクサバイトのDirectFlashを出荷する可能性がある」と述べており、これが株価上昇の材料となっています。

他のハイパースケーラーへの展開も視野に

グッゲンハイムは、今回のメタとの協業が他のハイパースケーラー(大規模クラウド事業者)への拡大にもつながる可能性があると分析しています。実際、既に複数の企業とのエンゲージメントが加速していると経営陣が述べており、中長期的には年率20%の売上成長と、2030年には25%以上のフリーキャッシュフローマージンを達成できる見通しがあるとしています。

サスケハナもピュア・ストレージを「ポジティブ」と評価し、目標株価を75ドルとしています。同社は2026年半ばにもメタ以外のハイパースケーラー向け出荷が本格化すると見込んでおり、9月25日に予定されているアナリスト向け説明会が次の重要イベントになるとしています。

今後も成長持続が期待されるピュア・ストレージ

エバコアISIは、「ピュア・ストレージは四半期の『ビート&レイズ(好決算と上方修正)』を達成し、好調なマクロ環境と複数製品の需要拡大を反映している」とコメントしました。既に第2四半期からメタ向け出荷による売上が一部反映されている点も注目材料とされています。

アナリストの大多数が同社株を「買い」と評価しており、ファクトセットによると21人中15人が買い推奨、5人がホールド、1人が売りとしています。

ピュア・ストレージは記録的な株価上昇により過去最高値を更新し、今後のAIインフラ需要拡大の波に乗る企業として、注目度が高まっています。

🎧この記事は音声でもお楽しみいただけます。AIホストによる会話形式で、わかりやすく、さらに深く解説しています。ぜひご活用ください👇

最新情報をチェックしよう!