8月25日の米国市場で注目された大きく動いた銘柄

2025年8月25日(月)の米国株式市場は全面安となりました。ダウ平均は349ドル(0.8%)下落、S&P500は0.4%安、ナスダックは0.2%安でした。取引序盤は上昇していたものの、引けにかけて失速しました。小型株中心のラッセル2000指数は0.96%下落し、特に大きな打撃を受けました。
以下は、25日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。

バイタル・エナジー (VTLE)

株価変動: +14.50%
詳細: バイタル・エナジーは、米国テキサス州を中心に活動する独立系石油・ガス生産会社です。クレセント・エナジーとの株式交換による合併が発表され、1株あたりクレセント株1.91株の比率で買収されることが決まりました。15%の買収プレミアムが好感され、株価は急騰しました。

エヌビディア (NVDA)

株価変動: +1.02%
詳細: エヌビディアはAIおよびグラフィックス向けの半導体を設計・開発する世界最大級のファブレス半導体企業です。今週の決算発表を前に、AI向け需要の継続的な増加が期待され、株価は上昇。2025年通年では34%の上昇率を記録しています。

インテル (INTC)

株価変動: -1.01%
詳細: インテルは、世界最大級の半導体メーカーで、主にパソコンやサーバー向けのプロセッサーを製造しています。米政府がCHIPS法関連資金を活用し、9.9%の出資を発表しましたが、市場では政府関与による経営リスクへの懸念が浮上し、株価は反落しました。

クレセント・エナジー (CRGY)

株価変動: -4.02%
詳細: クレセント・エナジーは、米国内で石油・天然ガスの取得および開発を行うエネルギー企業です。バイタル・エナジー買収の発表を受けて株価は下落。買収に伴う株式希薄化と財務負担が意識され、短期的な売り圧力が発生しました。

ストラテジー(旧マイクロストラテジー)(MSTR)

株価変動: -4.17%
詳細: ストラテジー(旧マイクロストラテジー)は、かつては企業向け分析ソフトウェアを手がけていましたが、現在はビットコインを大量に保有する暗号資産投資会社としての性格が強くなっています。ビットコイン価格の下落と共に、株価も下落しました。

コインベース・グローバル (COIN)

株価変動: -4.33%
詳細: コインベースは米国最大の暗号資産取引所を運営する企業で、ビットコイン価格の変動に連動しやすい特徴があります。ビットコインの下落に伴い、取引収益への懸念から株価も下落しました。

ウェイフェア (W)

株価変動: -5.91%
詳細: ウェイフェアは、主にオンラインで家具やインテリア製品を販売する米国のEコマース企業です。トランプ大統領が家具輸入関税に関する調査開始を発表したことで、アジア製家具の輸入比率が高い同社の株価は大幅に下落しました。

ケーリグ・ドクター・ペッパー (KDP)

株価変動: -11.48%
詳細: ケーリグ・ドクター・ペッパーは、コーヒーシステムとソフトドリンクの両方を手がける北米の大手飲料メーカーです。オランダのJDE Peet’sを180億ドルで買収すると発表し、大型買収による財務負担と分社化の不確実性から株価は大幅に下落しました。

*過去記事 株価変動

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