米国市場が割高感を指摘される中で、安定性の高い消費財株に注目が集まっています。景気の好不況に関わらず購入される生活必需品を扱う企業は、防御的な投資先として位置づけられています。モーニングスターは、こうした消費財株の中から割安と評価される12銘柄を選出しました。
割安銘柄の条件
選出の基準は、競争優位性を持つビジネスモデルと、モーニングスターが算出する公正価値との比較で割安感があることです。特に食品や日用品メーカーなど、多くの投資家に馴染みのある企業が中心となっています。
高配当が魅力の銘柄
リストの中には、配当利回りが高い企業も含まれています。ジェネラル・ミルズ(GIS)は4.9%、クラロックス(CLX)は4.1%と、インカム投資の魅力も備えています。クラフト・ハインツ(KHC)は5.7%とさらに高水準ですが、株価は年初来で下落しています。
株価調整と投資機会
2025年に入ってから、テック株に人気が集中する一方で、消費財株は不調が続いています。たとえば、キャンベルスープ(CPB)、クラロックス、コンステレーション・ブランズ(STZ)などは二桁の下落を記録しています。しかし、こうした株価の下落が割安感を生む要因にもなっており、中長期的な投資機会と見る向きもあります。
モーニングスターが挙げた12銘柄
以下は今回取り上げられた注目銘柄です。
- ハイネケン(HEINY)
- アンベブ(ABEV)
- クラフト・ハインツ(KHC)
- エスティーローダー(EL)
- コンステレーション・ブランズ(STZ)
- ジェネラル・ミルズ(GIS)
- フォメント・エコノミコ・メヒカーノ(FMX)
- クラロックス(CLX)
- ブラウン・フォーマン(BF.B)
- キャンベルスープ(CPB)
- ラム・ウェストン(LW)
- ボストン・ビール(SAM)
まとめ
消費財株は景気に左右されにくい分、短期的には地味に映ることがあります。しかし、堅実なブランド力と安定的なキャッシュフローを背景に、長期投資に適したセクターといえます。今回紹介された12銘柄は、割安感と配当利回りを兼ね備えた注目の投資先候補となっています。
🎧この記事は音声でもお楽しみいただけます。AIホストによる会話形式で、わかりやすく、さらに深く解説しています。ぜひご活用ください👇