8月22日の米国市場で注目された大きく動いた銘柄

2025年8月22日(金)の米国株式市場は、米連邦準備制度理事会議長パウエル氏がジャクソンホール会議で「近いうちに利下げの可能性」を示唆したことを受けて急反発。ダウは1.89%もの上昇を記録し、史上最高値で取引を終了しました。S&P500は1.5%、ナスダックは1.9%上昇と幅広いセクターに買いが入りました
以下は、22日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。

ユービキティ (UI)

株価変動: +30.64%
詳細: ユービキティは、ネットワーク機器や無線通信インフラを提供する米国の通信機器メーカーです。2025年第4四半期決算で売上と利益がともに前年同期を上回り、好調な業績を発表しました。さらに四半期配当を1株あたり60セントから80セントに引き上げ、新たに5億ドル規模の自社株買い枠を承認したことで、投資家の買いが集中。株価は31%の急騰を記録しました。

ズーム・ビデオ・コミュニケーションズ (ZM)

株価変動: +12.71%
詳細: ズーム・ビデオ・コミュニケーションズは、ビデオ会議ソリューションを提供するSaaS企業です。2025年第2四半期の調整後1株利益が1.53ドルと市場予想の1.38ドルを上回り、売上も前年同期比で4.7%増加して12.2億ドルとなりました。また、通期の業績見通しを上方修正したことが投資家に好感され、株価は12.71%上昇しました。

ビルダーズ・ファーストソース (BLDR)

株価変動: +8.43%
詳細: ビルダーズ・ファーストソースは、住宅建設業者向けに建材を提供する米国のサプライヤーです。FRB議長パウエルの利下げ示唆を受けて、住宅ローン金利低下への期待が高まり、住宅関連株全体が上昇。同社もその恩恵を受け、株価は大幅に上昇しました。

エヌビディア (NVDA)

株価変動: +1.72%
詳細: エヌビディアは、AIやゲーム、データセンター向けの高性能半導体を設計・販売する企業です。中国市場向けのH20チップに関連した生産停止報道があったものの、米国市場の全体的な強気ムードに支えられ、株価は上昇しました。
*関連記事「エヌビディアH20チップ、中国向け供給に新たな不透明感

ワークデイ (WDAY)

株価変動: -2.77%
詳細: ワークデイは、人事・財務管理ソフトウェアを提供するクラウドベースの企業向けSaaSプロバイダーです。第2四半期の決算は市場予想を上回る内容でしたが、第3四半期のガイダンスが若干控えめとなったことが嫌気されました。加えて、AIによる採用支援ツールを展開するParadox社の買収も発表され、株価は下落しました。

インテュイット (INTU)

株価変動: -5.03%
詳細: インテュイットは、ターボタックスやクイックブックス、クレジットカルマなどを展開する個人および中小企業向け金融ソフトウェア企業です。2025年第4四半期の決算自体は堅調でしたが、2026年度の業績ガイダンスが市場予想をわずかに下回ったため、株価は下落しました。

BJ’s ホールセール・クラブ (BJ)

株価変動: -8.52%
詳細: BJ’s ホールセール・クラブは、米国で会員制倉庫型小売店を展開するディスカウントリテーラーです。2025年第2四半期の売上および既存店売上高が市場予想に届かず、収益ガイダンスの維持も投資家の期待を裏切る結果となりました。その結果、株価は大きく下落しました。

*過去記事 株価変動

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