米国テック株下落、それでも強気が続く理由とは

  • 2025年8月22日
  • 2025年8月22日
  • BS余話

米投資情報メディア「バロンズ」は2025年8月21日付の記事で、最近の米国テック株の下落について解説しました。ナスダックを中心に大手ハイテク株が売られていますが、記事は「これは2000年のドットコムバブル崩壊とは異なる」と強調しています。今回の下落はあくまで調整局面であり、長期的な成長トレンドは健在だと伝えています。

主要銘柄の動向

記事では、アップル(AAPL)、マイクロソフト(MSFT)、エヌビディア(NVDA)、アマゾン(AMZN)、メタ(META)、テスラ(TSLA)の「マグニフィセント・セブン」に加え、ブロードコム(AVGO)、パランティア(PLTR)の株価下落が取り上げられました。

  • パランティアは過去5営業日で14%下落
  • ブロードコムは7%下落
  • メタも5%以上下落
    一方で、アルファベット(GOOGL)は下落率が1.6%にとどまりました。

成長見通しと企業業績

バロンズは、テック株の根底を支える業績の強さを指摘しています。

  • メタは今後数年間で年平均15%の利益成長が予測
  • ブロードコムとパランティアは20%以上の成長見通し
  • 直近の決算では、マイクロソフトが予想を8%上回り、メタは21%上回る好内容

2025年のテック株の利益は前年から25%以上増加し、市場全体の7%増を大きく上回っています。

バリュエーションの比較

「割高」との批判に対し、記事は2000年当時との違いを強調しています。

  • 現在のマグニフィセント・セブンETFの予想PERは31倍(昨年末の41倍から低下)
  • 一方、2000年当時のオラクルやシスコのPERは130〜150倍と極端に高水準

この差が、現在のテック相場がバブル崩壊とは異なるとされる根拠になっています。

テクニカル分析と相場の位置

テクニカル面でも、多くのテック株は200日移動平均線を大きく上回っています。

  • エヌビディアは200日移動平均線を30%以上上回る水準
  • メタやテスラも同様に堅調な位置にある

今後の見通し

バロンズは「調整は必要なリセットであり、長期的なAIブームの成長相場は続く」と結論づけています。特にエヌビディアは、直近決算で前年同期比50%の利益増加が予想されており、AI半導体分野のリーダーとして市場を牽引し続けるとみられています。


短期的な株価の下落を過度に懸念する必要はなく、長期的にはAI関連を中心としたテクノロジー株が引き続き有望な投資対象である、というのがバロンズの見解です。

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