クラウド型データウェアハウスを提供するスノーフレーク(SNOW)の株価が8月20日に小幅に上昇しました。バンク・オブ・アメリカ証券のアナリストであるブラッド・シルズ氏が、顧客のデータサービス投資が人工知能(AI)分野で拡大していることを背景に、同社株を「中立」から「買い」に格上げしたためです。目標株価も220ドルから240ドルに引き上げられ、直近終値192.63ドルから25%の上昇余地があるとしています。
AI需要拡大が追い風
シルズ氏は「需要は強まりつつあり、顧客はAIテックスタックの重要な構成要素としてスノーフレークを位置づけている」とコメントしています。スノーフレークの株価は年初来で26%、過去1年で44%上昇しており、5月の決算では初の四半期売上10億ドルを突破しました。AIによる生産性向上やコスト削減を目的とした企業の投資が続いており、今後も追い風となるとみられています。
顧客調査が示す利用拡大
今回の格上げにあたり、同社顧客への調査も実施されました。その結果、既存のAIワークロード拡大や新規導入、さらには新製品の採用によって支出が加速していることが確認されています。AIとデータストレージ分野での利用が拡大していることが明らかになりました。
データブリックスとの競争
一方でリスクも存在します。最大の競合であるデータブリックスは新たな資金調達を進めており、評価額は1000億ドルに達する見通しです。これは2024年12月の資金調達時から61%高い水準で、競争環境は一段と激化しています。
株価水準と今後の注目点
スノーフレーク株は現在、予想PER142倍と依然として高い水準で取引されています。8月20日の米国市場では株価は1%高の194.65ドルで取引されています(米国東部夏時間12:27現在)。次回の決算発表は8月27日に予定されており、AI需要を背景とした成長が持続するかどうかが注目されます。
*過去記事はこちら スノーフレーク SNOW
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