米投資メディアのバロンズが発行するニュースレター「Tech」で、クレド・テクノロジー・グループ・ホールディング(CRDO)が紹介され、AI関連株として注目を集めています。エヌビディア(NVDA)のAIサーバー需要拡大により、その周辺機器を手掛けるクレドに投資家の関心が高まっています。
クレド・テクノロジーの会社概要
クレド・テクノロジーは米国カリフォルニア州サンノゼに本社を構える半導体企業で、高速データ伝送ソリューションを提供しています。主力製品には光学デバイスやデータネットワーキング用の半導体があり、特に独自開発した「アクティブ電気ケーブル(AEC)」は同社の成長を牽引しています。AECはAIデータセンターにおけるサーバーとネットワークスイッチの接続で利用され、消費電力を抑えながら高い信頼性を確保できる技術です。
エヌビディアのAIサーバー出荷拡大が追い風に
エヌビディアは最新ラック型AIサーバー「GB200 NVL72」を量産出荷しており、GPUを72基搭載するこのモデルは大幅な性能向上を実現しています。主要サーバーメーカーのフォックスコンは、AIサーバー売上が前年比170%以上増加すると予想しており、この成長はクレドの需要拡大につながると見られています。
クレドの強みと市場シェア
クレドはAEC市場で約73%のシェアを握っており、他社を大きくリードしています。AIサーバーの高密度化が進むにつれ、より多くのAECが必要となるため、同社の成長ポテンシャルは高まっています。
顧客基盤と成長期待
同社の主要顧客にはアマゾン(AMZN)、マイクロソフト(MSFT)、さらにイーロン・マスク氏が率いるxAIなどが含まれています。直近の決算では売上が前年同期比180%増と、アナリスト予想を上回る伸びを記録しました。
投資家にとっての注目ポイント
株価は年初来で50%以上上昇している一方、直近の高値からは20%下落しており、調整局面にあります。予想PERは依然として高い水準にあるものの、9月上旬に予定されている決算発表を前に、市場では上振れ余地に期待する声が出ています。
*過去記事「クレド・テクノロジー、決算好調で18%高 AI特需が追い風に」
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