8月20日の米国市場で注目された大きく動いた銘柄

2025年8月20日(火)の米国株式市場は、、テクノロジー株の売りに圧されつつ、大手小売企業の決算発表などにより銘柄ごとに明暗が分かれる展開となりました。
以下は、20日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。

アナログ・デバイセズ (ADI)

株価変動: +6.26%
詳細: センサーや電源管理ICなどを手がけるアナログ半導体の大手。第3四半期決算は売上・利益ともに市場予想を上回り、自動車・産業機器分野の堅調な需要が成長をけん引しました。

ハーツ・グローバル (HTZ)

株価変動: +5.96%
詳細: 世界有数のレンタカー会社。Amazon Autosとの提携により、中古車のオンライン販売を開始することを発表。新たな収益源としての期待が高まり、株価は上昇しました。

デイフォース (DAY)

株価変動: +2.95%
詳細: 人事・給与・勤怠管理などのクラウド型ソフトを提供するSaaS企業。プライベート・エクイティのThoma Bravoと買収交渉中と報じられ、買収価格が現状より高い水準であることから株価が上昇しました。

TJXカンパニーズ (TJX)

株価変動: +2.71%
詳細: T.J. MaxxやMarshallsなどのブランドで知られるオフプライス小売大手。第2四半期の業績が市場予想を上回り、好調な通期見通しも示されたことで、堅調な値動きとなりました。

ロウズ (LOW)

株価変動: +0.3%
詳細: 米国第2位のホームセンター。第2四半期の決算が予想を上回り、通期ガイダンスを上方修正。また、約88億ドルでの企業買収発表により、成長戦略に対する市場の期待が高まりました。

エヌビディア (NVDA)

株価変動: –0.14%
詳細: AI・ゲーム・自動運転向けGPUを手がける世界的半導体企業。決算を控えた様子見姿勢が強まり、2日連続の下落となりました。AIブームによる株価上昇の調整局面と見られます。

パランティア・テクノロジーズ (PLTR)

株価変動: –1.10%
詳細: 政府や企業向けにビッグデータ解析ソフトを提供するテック企業。AI関連銘柄として注目されていましたが、予想利益の200倍を超える高いバリュエーションへの警戒感から6日連続の下落となりました。朝方に9%下落する場面も見られましたが、その後盛り返しています。

エスティ ローダー (EL)

株価変動: –3.67%
詳細: 高級化粧品ブランドを展開する老舗メーカー。四半期利益は予想通りだったものの、通期の売上見通しが市場予想を下回り、中国などアジア市場での回復遅れが懸念されています。

ターゲット (TGT)

株価変動: –6.33%
詳細: アメリカを代表するディスカウント小売チェーン。第2四半期の業績は良好でしたが、COOの昇格によるCEO交代が外部改革を期待していた投資家を失望させ、株価は下落しました。

インテル (INTC)

株価変動: –6.99%
詳細: 世界的な半導体メーカー。前日にソフトバンクからの20億ドル投資報道で急騰した反動から、利益確定売りが発生。8月だけで28%近く上昇していたこともあり、短期的な調整局面に入りました。米政府が同社に対して出資を行う可能性が浮上したことも下落の要因にあげられています。
*関連記事「インテル株が急落、米政府の出資検討が波紋

アルコン (ALC)

株価変動: –10.08%
詳細: スイスに本社を置く眼科用医療機器メーカー。第2四半期の売上高が市場予想を下回り、通期ガイダンスも引き下げられたことが嫌気されました。眼科手術関連の需要減少が一因と見られます。

レイジーボーイ (LZB)

株価変動: –12.09%
詳細: 主に家庭用リクライニングチェアなどを製造・販売する家具メーカー。第1四半期の業績が予想を下回り、加えて第2四半期の売上予想も市場予想に届かず、需要減速と収益性悪化への懸念が広がりました。

ジェームズ・ハーディ・インダストリーズ (JHX)

株価変動: –34.44%
詳細: 住宅用外装材の世界的メーカー。2026年度第1四半期の1株あたり利益が29セントと予想(33セント)を下回り、売上も前年同期比で9%減少の8億9,990万ドルに。住宅市場の鈍化と需要減少が業績悪化の要因となりました。


*過去記事 株価変動

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