オラクル、AI成長で時価総額1兆ドルへの道筋

  • 2025年8月16日
  • 2025年8月16日
  • BS余話

米国みずほ証券のアナリスト、シティ・パニグラヒ氏は、オラクル(ORCL)が人工知能(AI)分野で「構造的勝者」として浮上し、将来的に時価総額1兆ドルに到達する可能性があると述べています。現在の時価総額は約7,000億ドルですが、AI需要の急増と同社の強みを背景に、さらなる成長が期待されています。

AI分野での優位性

オラクルは、データベース技術や垂直・水平両方のアプリケーションに対応できるエンドツーエンドの技術スタックを持ち、AIの学習と推論を支えるインフラを提供しています。特にGPU活用における独自アプローチとして、ベアメタルGPUクラスターとRDMA over Converged Ethernetを採用し、大規模AIトレーニングを50%高速化し、コストを最大80%削減できると評価されています。

5年間の成長予測

パニグラヒ氏は、オラクルがAIを活用した企業向け支出の「不均衡なシェア」を獲得し、売上は今後5年間で年平均27%、営業利益は年平均24%成長すると予測しています。この成長ペースは、同社を業界トップクラスの成長企業に押し上げる可能性があります。

10月のアナリストデーがカギ

今後の重要なイベントとして、10月に予定されているアナリストデーが挙げられます。この場で2029年度の業績見通しが上方修正されるとの見方が強く、株価のさらなる押し上げ要因になると考えられています。

目標株価と時価総額見通し

同氏は目標株価を従来の245ドルから300ドルに引き上げ、時価総額8,420億ドル規模を想定しています。長期的には1兆ドルへの到達も視野に入るとしています。

*過去記事「オラクル株は今が買い?AIクラウド事業の成長に注目集まる

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