ディーローカル、第2四半期決算好調で株価急騰 アナリストが語る成長余地

  • 2025年8月15日
  • 2025年8月15日
  • BS余話

決済プラットフォームを運営するディーローカル(DLO)の株価は、2025年8月14日の米国市場で32%近く急騰しました。第2四半期の売上は前年同期比50%増の2億5,650万ドルとなり、ファクトセット調べのアナリスト予想(2億2,960万ドル)を上回りました。1株当たり利益は14セントで、市場予想の13セントをわずかに上回りました。

総決済取扱高は過去最高の92億ドルとなり、前年から53%増加しました。さらに、新たな最高財務責任者(CFO)として、ビザやアメリカン・エキスプレスでの経験を持つギジェルモ・ロペス・ペレス氏を数カ月以内に迎えることを発表しました。

アナリスト評価と成長見通し

ファクトセットによると、ディーローカル株の評価は「買い」と「ホールド」が5社ずつに分かれています。その中で、サスケハナのジェームズ・フリードマン氏は「買い」評価を継続し、目標株価を18ドルに設定。現在の株価15.25ドルから約18%の上昇余地があるとしています。

フリードマン氏は、同社がアジアや南米など新興市場で幅広く事業展開している点を評価。2050年には20歳未満の若年層の約90%が新興市場に居住すると見込まれ、その世代は多様な決済方法を求めると指摘しています。

会社概要

ディーローカルはウルグアイに本社を置くフィンテック企業で、新興市場向けに越境決済サービスを提供しています。企業やオンライン事業者が現地通貨や多様な決済手段で取引できるよう支援し、アジア、ラテンアメリカ、アフリカなど幅広い地域で事業を展開しています。特にグローバル企業の新興市場進出における決済インフラとして高く評価されています。

今後の展望

新興市場の人口増加とデジタル決済の普及を背景に、ディーローカルはさらなる成長が期待されます。若年層が多い地域でのプレゼンス強化は長期的な成長戦略の重要な柱であり、株価は今後も上昇基調を維持する可能性があります。

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