2025年8月8日(金)の米国株式市場は、、ナスダック総合指数が史上最高値を更新、S&P500もあとわずかで最高値という強気相場となりました。一方で、決算発表やガイダンス修正を受け、明暗が大きく分かれた銘柄も目立ちました。
以下は、8日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。
サウンドハウンドAI (SOUN)
株価変動: +26.40%
詳細: サウンドハウンドAIは音声認識技術とAIソリューションを提供する米国企業です。第2四半期の売上高は前年同期比217%増の4,300万ドル、EPS損失は0.03ドルと予想(0.05ドル損失)を上回りました。CEOは「過去最高の四半期業績」とコメントしました。
*関連記事「音声AIのサウンドハウンドAI、第2四半期売上予想超えで株価急騰」
ペロトン・インタラクティブ (PTON)
株価変動: +10.27%
詳細: ペロトン・インタラクティブはインターネット接続型フィットネス機器とサブスクリプションサービスを提供する企業です。2025年第4四半期にサプライズの黒字転換を達成し、コスト構造改革計画を発表。ゴールドマン・サックスの格上げも株価を押し上げました。
ギリアド・サイエンシズ (GILD)
株価変動: +8.28%
詳細: ギリアド・サイエンシズは抗ウイルス薬やがん治療薬を開発・販売する米国バイオ医薬品大手です。第2四半期決算が予想を上回り、HIV予防薬「Yeztugo」の好調な立ち上げを背景に通期ガイダンスを引き上げました。
モンスター・ビバレッジ (MNST)
株価変動: +6.40%
詳細: モンスター・ビバレッジはエナジードリンクを中心とした飲料メーカーです。第2四半期の売上高が初めて20億ドルを突破し、調整後EPSは0.52ドルで予想を上回りました。世界的なエナジードリンク需要の拡大が寄与しました。
アップル (AAPL)
株価変動: +4.24%
詳細: アップルはiPhoneやMacなどの電子機器、サービスを提供する世界最大級のテクノロジー企業です。第3四半期好決算やティム・クックCEOのホワイトハウス訪問、アナリストの強気評価により株価が上昇しました。
エクスペディア・グループ (EXPE)
株価変動: +4.08%
詳細: エクスペディア・グループは世界的なオンライン旅行予約サービスを運営する企業です。第2四半期決算で予想を上回る業績を発表し、通期見通しを上方修正。複数の大手証券会社が目標株価を引き上げました。
テイクツー・インタラクティブ・ソフトウェア (TTWO)
株価変動: -4.03%
詳細: テイクツー・インタラクティブ・ソフトウェアは「グランド・セフト・オート」など人気ゲームシリーズを開発・販売する企業です。第1四半期決算は予想を上回りましたが、株価は下落しました。
ブロック (XYZ)
株価変動: -4.50%
詳細: ブロックはキャッシュレス決済や送金サービス「スクエア」「キャッシュアプリ」を提供するフィンテック企業です。通期見通しを引き上げましたが、第2四半期の売上・EPSが市場予想に届かず株価は下落しました。
*関連記事「ブロック株が決算後に急伸!スクエアとキャッシュアプリが再加速」
マイクロチップ・テクノロジー (MCHP)
株価変動: -6.57%
詳細: マイクロチップ・テクノロジーは半導体製品を設計・製造する企業です。第2四半期のEPSは予想を上回りましたが、売上は前年同期比13%減で、今期ガイダンスも市場予想を下回りました。
ピンタレスト (PINS)
株価変動: -10.31%
詳細: ピンタレストは画像共有・発見プラットフォームを運営する企業です。第2四半期の決算が予想を下回り、広告収益の伸び鈍化が懸念され株価は下落しました。
*関連記事「ピンタレスト、複数のアナリストが目標株価を引き上げも決算ミスで株価急落」
ファイアフライ・エアロスペース (FLY)
株価変動: -16.87%
詳細: ファイアフライ・エアロスペースは宇宙ロケットと打ち上げサービスを提供する米国企業です。上場2日目に株価が17%下落。初日の急騰の反動が出ました。
アンダーアーマー (UAA)
株価変動: -18.07%
詳細: アンダーアーマーはスポーツウェアやシューズを販売する米国ブランドです。今期売上は前年比6〜7%減を予想し、貿易政策や景気減速、関税の影響を考慮した慎重な見通しを示しました。
トゥイリオ (TWLO)
株価変動: -19.38%
詳細: トゥイリオはクラウドベースの通信APIを提供する企業です。第2四半期のEPSと売上高は予想を上回りましたが、粗利益率の低下懸念から株価は急落。アナリストは短期的なマージン圧力を指摘しています。
トレードデスク (TTD)
株価変動: -38.61%
詳細: トレードデスクはデジタル広告購入プラットフォームを提供する米国企業です。第2四半期の売上高は6.94億ドル(前年同期比+19%)で予想を上回ったものの、第3四半期の成長鈍化見通しとCFO交代発表が嫌気されました。
*関連記事「アマゾンの影が迫るトレードデスク株、過去最大の下落か」
*過去記事 株価変動
🎧この記事の内容は音声でもお楽しみいただけます。コメンテーター二人のやり取りで分かりやすく解説していますので、ぜひご利用ください。👇