パランティア決算続報:CTOとCEOが語った“本音”とは?

2025年8月4日に発表されたパランティア・テクノロジーズ(PLTR)の第2四半期決算は、売上10億ドル超、米国商業売上93%増など、驚異的な数字で市場を驚かせました。その後に行われた決算説明会では、経営陣の発言や海外事業の実態など、新たな注目ポイントが浮かび上がっています。
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CTOとCEOの発言が示す「圧倒的な自信と使命感」

決算説明会の中で、最高技術責任者(CTO)シャイアム・サンカル氏は次のように述べています。

「我々のプロダクトはこの瞬間のために作られた。数字がそれを証明している。」

さらに、CEOアレックス・カープ氏はこう語りました。

「誇張気味な数字については控えめにするよう言われたが、正直に言ってこの驚異的な成果に対して、誇りと感謝の気持ちしか持てない。」

これらの発言は、AIとデータ分析の需要が爆発的に高まる現在、パランティアのソリューションがまさに「時代にフィットした」ものであるという自信の表れです。

米国外での成績は明暗、商業は減少も政府売上は健闘

米国内での爆発的な成長とは対照的に、海外商業売上は前年比3%減と苦戦しています。一方で、国際的な政府向け売上は前年同期比37%増と堅調であり、政府系プロジェクトでは一定の成果をあげていることがわかります。

この結果は、パランティアのビジネスが現在は米国依存であることを示す一方で、今後の成長余地が依然として海外市場に残されていることも示唆しています。

時間外取引でも株価は堅調に推移

8月4日の通常取引では+4.1%の上昇を記録したパランティア株は、その後の時間外取引でも約4%上昇しました。市場の評価は極めてポジティブであり、投資家の間でも「買いのタイミング」として注目されています。

次の焦点は「5年後もこの成長を続けられるか」

カープCEOは、説明会の中で「今後5年もこの成長を維持できるか?」という問いに対し、こう語っています。

「我々の単位経済性は顧客企業の上流に位置しており、顧客は我々のような財務体質を得るために対価を払っている。」

この発言は、同社が“利益体質”と“プロダクト価値”の両面で競合他社と一線を画していることを改めて強調するものでした。

単なる好決算ではなく、パランティアの「次のステージ」の幕開けか

今回の続報では、決算書には現れにくい経営者の確信や、海外展開における課題、そして市場の反応といった、より踏み込んだ視点をお伝えしました。今後の注目点としては、海外の商業分野での再成長に向けた戦略や、新規顧客の獲得に向けた取り組みが挙げられます。

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