ロビンフッドやアプラビンがS&P500入りか、ヘス買収で指数に空席発生

2025年7月、米エネルギー大手のシェブロン(CVX)がヘス(HES)を買収することにより、S&P500指数に新たな空席が生まれる可能性が高まっています。この動きが、ロビンフッド(HOOD)アプラビン(APP)といった大型企業にとって、S&P500採用への道を開くかもしれません。

なぜロビンフッドやアプラビンが注目されるのか

現時点でS&P500に未採用ながら、ロビンフッドとアプラビンはいずれも時価総額ベースで上位に位置しています。アプラビンはおよそ1,230億ドル、ロビンフッドは930億ドルとされており、いずれもS&P500の基準を大きく上回る規模です。

これまでにも、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスが構成銘柄を入れ替える際には、市場で一定の規模と流動性を持つ企業が追加される傾向にありました。例えば、7月にはアドテック企業のトレードデスク(TTD)が、買収されたアンシス(ANSS)の後任としてS&P500に加わった事例があります。

その他の候補企業は?

バロンズによれば、他にもカーバナ(CVNA)、アレス・マネジメント(ARES)、シュニエール・エナジー(LNG)といった企業も候補に挙がっているとのことです。特にシュニエールはヘスと同じエネルギー業種で、時価総額も約500億ドルと近く、業種バランスを考慮した採用が行われる可能性も指摘されています。

S&P500採用がもたらすインパクト

S&P500に採用されると、インデックスファンドやETFによる買い需要が発生し、株価が一時的に上昇するケースが多く見られます。実際、この記事が公開された7月18日の早朝取引では、アプラビンが前日比+2.5%、ロビンフッドは+4.4%といずれも上昇。市場の期待が反映された動きと考えられます。

S&P500の入れ替えに関する正式な発表は、通常買収完了時期に合わせて行われるため、ヘスの除外と同時に新たな構成銘柄が発表される見通しです。発表は近日中に行われる可能性が高く、今後の動向から目が離せません。

*過去記事「ロビンフッド、再びS&P500採用を逃す 大型銘柄にも関わらず見送り続く

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