ブロックがS&P500採用決定!株価は時間外で9%上昇

2025年7月18日、決済サービス大手のブロック(XYZ)がS&P500指数に採用されることが発表されました。S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスによれば、同社は7月23日(水)の取引開始前から指数に組み入れられる予定です。これを受けて、ブロックの株価は時間外取引で9%近く上昇しています。

ブロック(XYZ)はどんな企業か?

ブロックは、もともと「スクエア(Square)」として知られた企業で、中小企業向けのPOS決済端末をはじめ、個人向けのモバイル送金アプリ「キャッシュ・アプリ(Cash App)」を展開しています。近年では暗号資産(ビットコイン)事業や音楽配信サービスの買収など、フィンテックを軸に事業領域を拡大しており、投資家からの注目が高まっています。

S&P500入りのメリットとは?

S&P500への採用は、企業にとって大きな節目のひとつです。この指数をベンチマークとする投資信託やETFは多数存在し、採用が決まると自動的にその銘柄が買われるため、短期的には株価上昇の圧力がかかりやすくなります。

また、S&P500への採用は「大型で安定した優良企業」としての認知度を高める効果もあり、資本市場における信頼度向上にもつながります。

なぜロビンフッドではなくブロックだったのか?

今回のS&P500銘柄入れ替えでは、エネルギー大手ヘス(HES)の除外に伴い、ブロックが採用されました。市場では、オンライン証券のロビンフッド(HOOD)が候補となる可能性も取り沙汰されていました。ロビンフッドは時価総額がすでに1,000億ドルに迫る一方で、ブロックは約440億ドルとなっています。

それでも、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスの採用基準は単純な時価総額だけではありません。収益性や流動性、財務健全性、上場市場、企業の本社所在地など、複数の要素が考慮されます。ブロックはすでにこれらの要件を満たしていたとみられ、委員会の裁量で採用が決定されました。

投資家へのインパクトと今後の注目点

過去のデータを見ると、S&P500採用が発表された企業の株価は、発表直後から数営業日で平均4%前後の上昇を記録する傾向があります。ただし、数ヶ月後にはパフォーマンスが平準化することも多いため、短期トレードとしてのチャンスと長期的な業績評価を切り分けて考えることが大切です。

今回のブロックの採用で再び注目が集まったS&P500の構成銘柄。次に選ばれる企業はどこなのか、今後の動きにも目が離せません。

*過去記事「ブロックが通期の粗利益見通しを下方修正、キャッシュアップの伸び悩みが影響

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